keiko's paris journal <パリ通信 - KSL> keikoparis.exblog.jp

パリ在住21年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


by KSL
プロフィールを見る
更新通知を受け取る

<   2018年 09月 ( 3 )   > この月の画像一覧

a0231632_20324558.jpg


『ルネッサンス・パリ』という

100%フランス手縫刺繍の
リネンブランドに出会いました。


南仏の熟練職人によって仕上げられる
伝統フランス刺繍。

金糸、銀糸が美しいです。

a0231632_20334552.jpg


上質な綿サテンや麻に、
目を見張る完成度の刺繍が
施されています。

生地そのものは、
フランス、イタリア、ベルギーのものだそうで、
ようは、完全にヨーロッパ産。



機械を一切使わずに仕上げた
ナフキン、ランチョンマット、テーブルクロス!
これぞラグジュアリ〜

a0231632_20341681.jpg





変わってこちらは
シルバーと白。

a0231632_20453895.jpg




ブルーのテーブルウエアに合わせて。

テーブルウエアとテーブルクロスが
お互いを高め合う感じ。

美の相乗効果ですね。



a0231632_20460422.jpg



テーブルクロスの淵にも
たっぷりと、この通り。

縁かがりも手縫だそうです!

a0231632_20463243.jpg



なんと、ベッドリネンも!

これ、実際に見ると圧倒されるボリューム感です!
ほとんどうちかけ?!


a0231632_20441198.jpg


私が驚いていると、

「私たちのクライアントは、
日常的に刺繍入りのベッドリネンを使っていますよ

と、オーナー・デザイナーのセリーヌさん。


a0231632_20435504.jpg



ベッドカバーを裏返し

「手縫刺繍は、裏側も美しいのです。

機械とは違って分厚くならないのも
美しさのポイントです」


a0231632_20451740.jpg




シック&エレガントなモチーフに混ざって

おちゃめなアニマル柄もありました!



a0231632_20352167.jpg




植物の後ろに隠れた野生動物たち、
可愛いですよね!



a0231632_20354448.jpg




刺繍糸の色も素晴らしいです!!




a0231632_20360676.jpg




ルネッサンス・パリのことを
これまで全く知りませんでしたが、
エリゼ宮やリッツ・パリなどが顧客なのだそうです。

で、驚いたことに、
これだけたっぷりと刺繍の入った大判テーブルクロスが
約500ユーロ、と
頑張れば買えるお値段!

手刺繍で? と、聞き返してしまいました。


「テーブルクロスはサイズが命ですので(タレが美しいことが大前提)
お使いのテーブルの大きさに合わせて
オーダーメイドをしています。

凱旋門そばにショールーム兼ショップがありますから
どうぞご連絡くださいね」


と、セリーヌさんでした。

テーブルコーディネートのお好きな方は、ぜひ!

クオリティー、デザイン、そしてお値段、
全てにご満足頂けると思います!


RENAISSANCE
16 rue de Vézelay
75008 PARIS
Sur rendez-vous uniquement

Tel: +33 (0)9 51 67 23 77
info@renaissance-paris.com







おまけ:

日本のハンドメイド刺繍ユニット
Soeurs も素敵!
とても繊細です❤️






* * * * * * *

角野恵子、こんな仕事をしています。→こちら
取材、コーディネート、旅のお手伝い、ご質問etc コンタクトはこちらからどうぞ。→こちら


応援クリックお願いします → にほんブログ村 海外生活ブログ パリ情報へ




                                                what's new in paris ? → a0231632_18374182.jpg      
   

                                                    my daily life → a0231632_1838120.png

by keikosuminoleb | 2018-09-19 22:36 | デザイン/ DECO/ DIY | Comments(0)
a0231632_15053249.png

ヘーベルハウスのウエブマガジン
100% Life に、

パリ郊外マラコフの
ソフィーさん宅リポートが掲載されました。

カメラは、水島優さん。


快適に暮らすためのこだわりは、人それぞれ。

「へー!」とびっくりの工夫が詰まったお宅です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓




ソフィーさんが
お友達と共同経営する『ル・プチラルース・マラコフ』
↓ ↓ ↓


『ル・プチラルース・マラコフ』は
ヴァンヴ蚤の市のそばなので
一休みにオススメ!
ヘルシーで美味しい自家製キッシュやサラダ、
ホームメイドのスイーツ、


そして、ソフィーさんが集めた
蚤の市グッズや
クリエーター雑貨もあります。







以下の2軒も
『100% Life』に掲載ちゅう。











暮らしの形は
そこに住む人の数だけあっていいんだ、
と、
フランス人の住まいを見るたびに思います。






以下の2冊、皆さんの快適な住まい作りに
ぜひお役立てくださいませ〜!



by keikosuminoleb | 2018-09-18 15:28 | お仕事のお知らせ | Comments(2)
a0231632_18585693.png


今年5月、カンヌ映画祭と同時期に
フランスで劇場公開された日本映画

『SENSES』。


濱口竜介監督の、2015年の作品。


原題は『ハッピーアワー』です。






この映画が公開されていた5月、
濱口監督は、
ちょうどカンヌ映画祭コンペ部門に
新作『寝ても覚めても』を発表していました。



その監督の、3年前の作品が
なぜか今頃、フランス全土で劇場公開。


不思議でした。

なんでも、『SENSES』は
スイスのロカルノ国際映画祭で
最優秀女優賞を受賞しているそうです。



主演女優は4名、
その4名ともがプロの女優ではなく、
つまりシロウト? アマチュア? だという。

濱口竜介監督が
アーティストインレジデンスとして神戸市に招聘された際の
ワークショップをきっかけに
製作が始まった作品なのだそうです。



そしてこの映画、
上映時間が5時間を超えるのです。

だから、
フランスでの劇場公開は5時間ぶっ通しではなく、
3回に分けて行われました。


『SENSES』つまり、五感、
ということだと思うのですが、
5時間の内容が5つに分けられ、
「1と2」、「3と4」、そして「5」、
と、3回上映。


要するに、1つの映画を見るために、
観客は3回お金を払うわけです。

通常の3倍の料金を払ってまで、
この映画を見る、という。


そんな異例の作品が
普通に、フランスの映画館で全国上映され、

しかも、
意外にもロングランになったのです。




全く、不思議な作品でした。






「1と2」、「3と4」、そして「5」、
の3回に分割するという
苦肉の策(?)は、
かえって、いい演出になっていたと感じます。


「1と2」、を人に誘われて見た後、
すっかりストーリーの中に引き込まれて、
「3と4」、そして「5」を
見にいかないわけにはいきませんでした。


作品があまりにも大切になってしまい、
残りの2回は
一人で見に行ったくらいです。

そして、「6」はない、のです・・・


映画館にいた人たちが、みんな
私と同じ感覚だったと思います。
通常の4倍払ってもいいから、続きが見たい。
そんな感じでした。





この映画を見た後、
この映画のことを
いろんな人に話さずにはいられませんでした。

日本の友達にも、フランス人にも。


5時間の長い作品、

しかも、主人公の4人の女性(全員が30代後半、つまり
みんなそれなりにまとまった人生を生きている)
一人一人にドラマがあり、


あらすじを話すにも
どう切り取ることができるのか、

なかなか難しいのですが、

それでも話さないわけにはいかなかった。



そして、できるだけ大勢の友達に、

この作品を見てもらいたいと思いました。





日本社会が抱える問題、

日本人男性の問題、

日本人女性の問題、


そして
日本も男も女も関係なく
普遍的な、夫婦間の問題。



『SENSES』のタイトルが示すように、
主人公の一人ひとりが
自分の感覚の心の声に耳を貸し始める(それまでは
自分の感覚なんて閉じ込めながら生きている、ということです)、

そうすると、どういうことになるのか。


そして
『ハッピーアワー』というように、
自分自身にとっての、本当に幸せな時間を探し始めると、
どういうことになるのか。


幸せだと思い込んでいた関係が(夫婦関係であれ、友達関係であれ)、
実は一人一人のたゆまぬ微調整のおかげで
保っていたにすぎない、
とても危ういバランスの賜物だったことに
気づくかも知れません。


でも、
自分の心の声を尊重したその先には
もっと確固とした、ビクともしない
本来あるべき調和の形が現れるのか?


もしかすると、
みんなの微調整で保っていたバランスを
とても愛おしく
思い出すことになるかもしれません。



先ほども申しましたが、
「6」はないのです。
私たち一人一人が
考えるしかありません。





今、私の身の回りを見渡すと・・・

日本の友人や知人たちの多くが
何かの犠牲になっているように見えます。


うつ病になったり、
発達障害の子どもと認知症の親を同時に抱えていたり、
ずっと薬を飲んでいたり。



その、「何か」は何なのか?


同時に、
日本はとても暮らしやすい、と
日本人みんなが思っているようです。
犯罪が少なくて、
宅配便や電車が時間通りに必ずやってきて、
みんな約束を守るし、
道路は清潔だし。
日本の技術は海外よりはるかに優れている。
日本はすごい、
日本人は心優しく勤勉な
素晴らしい国民だ。


でもどうして、そんないい国に暮らしながら
自殺者がこんなに多く(世界第2位)
SNSのハラスメントはエスカレートする一方で、
こんなに大勢の人たちが
精神的に追い込まれているのでしょう。


フランスにはいろんな問題があります。
でもその問題を、国民は問題として承知しています。
問題として話すからです。
タブーではありません。

我が子らが中学生の時、
「国民がいつも文句を言えるのは、国家が健全な証拠だって
学校の先生が言っていたよ」
と、教えてくれたくらいです。




『ハッピーアワー』の最後の方で
女性たちと男性たちへの見方が
少しずつ変わりました。
男性は女性のことを何も考えていないのではなく、
女性は男性に何も説明しないのです。
というか、男性も何も言わなかった。

それでもわかっているようなつもりで、
わかっているでしょうという前提の元に進んで行くのが
日本社会であり、
いちいち説明するよりも
かえってスムーズなのかもしれません。
説明の努力(ものすごい体力・気力がいります)もないし、
時間のロスもない。





説明の努力をするよりも、
個人で微調整行う(それを強いる)ことを選んだ社会、
ということなのでしょうか、
日本社会は。


その微調整を永遠に行い続けることに
人間は耐えられるものでしょうか。


一つだけ、
フランスに暮らしていて思うことは、

「寛容な社会は暮らしやすい」

ということです。

人が人に対して寛容だから
人は自分に対して寛容。
自分も自分に寛容になれます。

待ち合わせの時間に5分遅れたって
困る人はいません。
(それより、目の不自由な人の手をとって道を渡る
時間と心の余裕がある方がいいです)

有名人が不倫をしたって、それはその人の問題です。
(個人的に何かあるんでしょうかね? 日本の週刊誌のあの執拗な追及は)



そして、
自分と反対の意見を言う人の話を聞くのは
寛容の基本です。

そうやって意見交換する。
体力・気力がいって面倒ですが、
やった方がいいと思います。
時間がかかって、仕事が中断したとしても、
たとえ親子ゲンカ・夫婦喧嘩になったとしても。
それが寛容の社会への
第一歩だとしたら、なおさら。





『ハッピーアワー』の女優さんたち、
映画が始まった最初は

「ああ、やっぱり一般の人は
プロの女優に劣るな」

なんて感じましたが、
最後には完全に心を奪われていました。
その頬に出来たちょっとした凹みですら
愛おしかったです。
生きた女性の説得力がありました。














* * * * * * *

角野恵子、こんな仕事をしています。→こちら
取材、コーディネート、旅のお手伝い、ご質問etc コンタクトはこちらからどうぞ。→こちら


応援クリックお願いします → にほんブログ村 海外生活ブログ パリ情報へ




                                                what's new in paris ? → a0231632_18374182.jpg      
   

                                                    my daily life → a0231632_1838120.png

by keikosuminoleb | 2018-09-03 00:00 | 読書・映画鑑賞 | Comments(0)