keiko's paris journal <パリ通信 - KSL>:読書・映画鑑賞
2024-03-06T20:09:04+09:00
keikosuminoleb
パリ在住26年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.
Excite Blog
カルチエラタン、ムフタール通りの映画館でPerfect Daysを観る
http://keikoparis.exblog.jp/242105841/
2024-03-06T20:09:00+09:00
2024-03-06T20:09:04+09:00
2024-03-06T20:09:04+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
遅ればせながら映画「Perfect Days」を鑑賞。パリ5区ムフタール通りの小さな映画館シネマ・レペ・ド・ボワ の風情とも相まってしみじみと良い時間、送らせてもらいました。味わいある映画館で味わいある美しい作品。せっかくなら映画はこういう映画館で見たいです。きっちりと毎日を暮らしたいな、とか、大切なものだけあれば十分だな、などと帰りの道々思いつつ私は一生日本人で(わかってますが😅)、どんなにパリで幸せでも日本が恋しいのだとも思いました。こればっかりはどうしようもありません。故郷が恋しいなんてありがたいこと、そう思います。
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Le Grand Action パリの映画館ル・グラン・アクションでソフィア・コッポラ作品「プリシラ」を見る
http://keikoparis.exblog.jp/242098325/
2024-02-24T20:27:00+09:00
2024-02-24T20:27:27+09:00
2024-02-24T20:27:27+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
< #パリの映画館 #cinemaparisienindependant >映画は、できるだけ雨の日の午前中に見にゆきます。マチネ料金でお安く見たいから、そして天気のいい午前中を暗い室内で過ごすのはもったいないと思ってしまうから😅ここ@legrandactioncinema#legrandactioncinemaル・グラン・アクションは昔ながらのパリの映画館で、内装が最高です⚡️⚡️⚡️トイレの石鹸、懐かしの壁に直接装着するタイプですよー‼️おまけに小さな子供らグループに遭遇しなんとも言えない🥰こういう映画館が健在で、こんなふうに子供達が利用できること、いいなあと思いました。今の時代じゃないみたいです。
で、何を見たか?ソフィア・コッポラの「プリシラ」です。ソフィア・コッポラの作品はグレース・ケリーの話以外すべて見ていてどれも大好き。心に残る作品ばかりなのですが、「プリシラ」は私にとっては番外編という感じでした。あまり引き込まれず、多分わざと、ソフィアがそう描いたのだと思いました。エルヴィスも、アメリカ文化も、薄っぺらでこんなものなんですよと。違うかな?ご覧になられた方、どうでしょう?14歳の未成年と大人のスターの関係は最初から一対一の対等な関係から外れていて、プリシラは成す術もなく自分の人生に翻弄された。その姿を見ながら、やっぱり人間、人生の中では自立して、誰に対しても一対一の対等でないと難しいと思ってしまいました。自立への道は長く、一生続くと思います!私らみんな、がんば!です☺️
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パリ12区 シネマテーク・フランセーズにて黒澤明監督作品を見る
http://keikoparis.exblog.jp/241641116/
2022-10-31T20:11:00+09:00
2022-10-31T20:11:44+09:00
2022-10-31T20:11:44+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
#黒澤明 監督作品の大特集がシネマテーク・フランセーズで開催されています。2022年11月28日まで!@cinemathequefr 黒沢作品、一つも見たことがありませんでした。映画愛好家の南仏の男爵(というニックネームの友人)は、溝口も小津も黒沢も、全部見たそうです。世界中の映像作品を収蔵する#シネマテークフランセーズ のおかげで!私もせっかく近所に住んでいるのだし、この機会を逃してはいけないと思いふらっと出かけたらば。。。大ホールはすでにほぼ満員。空席を見つけてなんとか場所を確保しました。#影武者 は、広告一切なしで始まり始まったと思ったら、そうでした、この映画は地元山梨の武将武田信玄をモチーフにしたもの‼️そんなことも忘れていましたよ。。公開は1980年(wikiによると)なので、私は12才だったわけです。山梨の武将が映画のモデルになるなんて!とびっくりした記憶があります。作品を見終わって、戦は嫌だとあらたねて思うと同時に、黒澤明の功績も武田信玄のそれも、あまりよく理解していないことに気付きました。何年に何があった、ではなくてこの人がこういう状況の中でこういう判断をし、こういう策をとった結果このような効果がもたらされた、というところを実感を持って捉えたいものです。地元の人間なのに信玄堤くらいしか知りません😭黒澤明に至っては、ウッディ・アレンやコッポラが崇拝する監督だ、くらい。そんなんじゃもったいないよ!と強く思った次第です。武田信玄はナポレオンじゃん‼️
シネマテーク・フランセーズ公式サイト⇨ こちら!
*シネマテーク・フランセーズの建物は
フランク・ゲイリーによる建築です。
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「偶然と想像」濱口竜介監督作品をパリで鑑賞
http://keikoparis.exblog.jp/241521025/
2022-07-05T16:02:00+09:00
2022-07-05T16:02:55+09:00
2022-07-05T16:02:55+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
#濱口竜介 監督の#偶然と想像 見ました🇫🇷いつも聞いているラジオでも好評で、上映期間ギリギリの今日見逃すわけにはいきませんでした。濱口監督作品、大好きです。だからこそあまり1日の始まりには見たくなく(その後引きずるので😅と言うか、浸りきるので)でも10時40分の選択肢一本のみ。3つの短編のオムニバス、最後の1本が爽やかで、いい後味、だけどやっぱりちゃんと(?)引きずる存在感ある作品でした。帰宅後知ったのですがフランスのポスターと他の国のものは全然違ったのですね。面白いです。
あと、ちょうど #feteducinema 「映画まつり」期間中だったようで、均一料金4ユーロで見れました!それも嬉しかった‼️🇫🇷
物価の高いフランスで、こうして低価格で映画鑑賞ができる映画週間が存在して、多くの人に映画館に足を運ばせる努力がされていることは嬉しい限りです。多くの人に芸術に触れる機会を、という思いが伝わります。そんな週間にピタリとハマった今日、きっと映画好きの濱口監督自身もこの偶然が嬉しいのではと想像しました。
そして濱口監督が慕うエリック・ロメール作品と同じようにこうしてパリの住宅街の小さな映画館で「偶然と想像」が上映されていることも、嬉しいと思われるのでは。
濱口監督、「すばらしく美しいポエジー」(フランスの評論家の評より)をありがとう。これからまたゆっくり、何ヶ月も何年もかけて浸ります。
こんなに素晴らしい映画監督が今の日本から出てくれたなんて。ありがたいことです。
「偶然と想像」公式サイト
↓ ↓ ↓
フランスのポスター
↓ ↓ ↓
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「ドライブ・マイ・カー」 パリ13区の映画館にてプレミア上映鑑賞しました。
http://keikoparis.exblog.jp/241166127/
2021-08-18T16:00:00+09:00
2021-08-18T16:00:37+09:00
2021-08-18T16:00:37+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
2021年8月17日
濱口竜介監督映画「ドライブ・マイ・カー」がパリ13区のMK2 Bibliothèque にて先行上映されました。
翌日18日(水)の全国公開に先駆けて、パリのいくつかの映画館で17日(火)20時から先行上映があり13区に住む私もこれを活用したわけです。
私にとっては、コロナ禍以降初の映画館。現在フランスは映画館や美術館、レストラン等の施設に入る前に衛生パスか、PCR検査の陰性証明の掲示が必要。衛生パスを持っていない人のために映画館入り口にテントがあって、そこで検査可能です。15分で結果が出るのだそう。
上映室(というのかな?)には早い時間からお客さんが入場し、どんどん客席が埋まってゆきました。広告なしで本作上映。
待ちに待った濱口竜介監督の新作映画。
しかも、原作のほうも、私には特別な思い入れがあります。
で、見た感想は。。。
書かない方がいいですね。原作は村上春樹でも、映画は完全に、濱口竜介監督・脚本作品でした。(当然ですけど。。)
フランスのメディアや一般の人たちから高く評価され、強い支持がある濱口竜介監督作品。それは何故か?
フランス人のようにしつこく追求しているから、かもしれません。何を? それは作品が教えてくれることと思います!
パリ13区、プラスディタリー(イタリー広場)の広告塔。
濱口竜介監督、そして演者の皆さま、制作に関わった皆さま、
「ドライブ・マイ・カー」はこんなにフランスで歓迎されています!ブラボーです!!!
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『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』再読しつつ思うこと
http://keikoparis.exblog.jp/241049676/
2021-06-16T04:56:00+09:00
2021-06-16T04:56:05+09:00
2021-06-16T04:56:05+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
フランス暮らし、日本の書籍は貴重なので手持ちのものを何度も読み返す事が多いです。読みたい本をすぐに買えない不便さ以上に読み返すことに適したこの環境をありがたいと感じるようになりました😊年の功か?今読み返しているのは #村上春樹 の#夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです🇯🇵本って、何で今このタイミングにとびっくりするような出会いがありますよね。今回は、村上春樹さんが海外で講演会やサイン会をする理由をもう一度読み返せてよかった。「アメリカで暮らしていた時日本の文化発信力があまりに弱くてキツかった。だから海外に住む日本人のためにも、自分にできることはするべきだと思う」というような内容。他にも、「日本は崩壊先進国」とか「啓示のようなものって、誰の人生にも1度くらいはあると思う。
自分は書くことができるようになったのだから、それをずっと掴み続けたい」など。うろ覚えで書いてますので、ぜひ本を読んでくださーい!🙏パリ13区、 #ビュットーカイユ の道端バーにて。これで夜10時くらいです。
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』
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「恋愛適齢期」を見て思うこと ダイアン・キートン ジャック・ニコルソン キアヌ・リーヴス
http://keikoparis.exblog.jp/240874358/
2021-03-10T05:47:00+09:00
2021-03-10T05:47:16+09:00
2021-03-10T05:47:16+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
2003年の映画 恋愛適齢期 [DVD] をようやく見ました。
ダイアン・キートン、ジャック・ニコルソン、キアヌ・リーヴス!という豪華俳優陣、そして年配女性の恋愛を描くという内容に惹かれずっと見たいと思っていました。
8年経ってようやく見て、思ったことは・・・
皆さんはこの映画、ご覧になりましたか?結末を話してしまうと面白くないので避けますが、私にとっては不満の残るラストシーンでした。気に食わん! という感じ(笑)
ラストに至るまで主人公の女性が体験した紆余曲折がまるで我が身に起こったことのように切実だったからこそあのオチにはムッときます(笑)
で、ラストシーンを見ながら、一緒に鑑賞していた男性にこの映画の教訓をどう受け取ったかたずねると、
彼の返事は、「自分の心に正直に」。
私にとっては、「やっぱり年相応が一番」。。。
映画のあらすじを次女(20歳)に話したら、彼女は「いい人がいいわけじゃない。悪い人の方に行ってしまうことがある」
・・・確かに、それも言えてます!
この映画をご覧になった方、どんなメッセージを受け取られたかよろしければお聞かせいただきたいです。
映画の中で、ダイアン・キートンは53歳の離婚歴20年?の劇作家。フレッシュで、表情豊かで、知的で、でももうながーいこと色恋沙汰とはさよならしている女性役です。その彼女の鎧を外したジャック・ニコルソン。チャーミングで成熟したダイアン・キートンに、まっすぐ惚れるキアヌ・リーヴス。
なかなか、素敵なシチュエーションですね・笑しかもすごい別荘に住んでいるし!
トップ画像はパリのホテル、プラザ・アテネのエントランス。映画に登場していました。
恋愛適齢期 ↓
恋愛適齢期 [DVD]
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Tout en Kmion(トゥタン・カミオン)〜 DIYバンでどこまでも! ヨーロッパ流スローな旅 第2弾
http://keikoparis.exblog.jp/238870398/
2018-11-22T16:30:00+09:00
2018-11-22T23:00:11+09:00
2018-11-22T16:31:00+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
アーティストのマルティーヌ・カミリエリさんが新しい本をリリース。(写真左がマルティーヌさん、右はパートナーのベルントさん)
JAMAIS SANS MON KMION 〜 トラックなしではいられない!
の第2弾、
TOUT EN KMION 〜 全部トラック!
の発表会です。今年9月のこと。
マルティーヌ・カミリエリさんのサイト ↓
新作はこちら! TOUT EN KMION 〜 全部トラック!
1作目『トラックなしではいられない!』の発売パーティの様子はこちら ↓
中古のバンを改装して、どこまでもひたすら遠くへ行く。
イタリア、ギリシャ、ルーマニア、フェリーに乗ってノルウェー・・・
だんだんと移動そのものが、旅の楽しみになる。
そしてこの地球の見たこともない美しい景色の中で時間を過ごす。その景色をちょっとの間、自分のものにする。
これ以上の贅沢があるだろうか?そう思わせてくれた1冊でした。
2作目の『全部トラック!』の発表会は、インディペンデント本屋さん『La Librairie des Éditeurs associés』ラ・リブレリー・デ・ゼディター・アソシエにて。
↑ウインドーにはマルティーヌさんのトレードマーク「自分流のエッフェル塔」のインスタレーションが。
日常の雑貨類を積み上げて自分だけのエッフェル塔を作るのは彼女のライフワークの一つ。
こんな風に、日常生活に転がっている普通の品々を彼女独自の視点から眺め、私たちに見せてくれるのがマルティーヌさんです。彼女の手にかかると、鍋やザルや石ころがなんとも素敵に輝くから不思議!!
この日も、彼女一流のインスタレーションを本屋さんの前の歩道で展開してくれました。
↑
実はこれ、改装バンのスロートラベルで彼女がいつも使っているキッチンを再現しています。
小さなスペースにアペリチフの飲み物置テーブル、調理台、食材のストック場、食器棚、全てを完備。
プラスチックのケースを重ね、必要であれば洗濯バサミでバチッと補強して。
大人のままごとですね。
アペリチフの飲み物は、改装バンのスロートラベル中マルティーヌさんが好んで飲んでいる自家製アロマウオーター。水差しの中に、野生のフェンネルの枝を1本いれたもの。もう1つ、きゅうりとレモンの皮をいれたもの。
これが爽やかなんです!
「飲み物を飲んだら、自分でコップを洗って
ここに伏せておいてね」
と、マルティーヌさん。
よくまあ、こんなに実用的に、使いやすく作れるものだと。しかも、特別なものは何も使っていません。プラスチックケースと、洗濯バサミだけです。
「たった一つの用途しかないものを持ち歩くのはめんどう。
一つのものをいろんな風に使うほうが便利でしょう」
マルティーヌさんがサイン会で忙しくなると、編集長のサビンヌさん(写真右)が料理人の役割をバトンタッチしました。
サビンヌさんも手馴れたものです。サビンヌさんの出版社レ・ゼディション・ドゥ・レピュールは料理に関する本を専門に出版しています。個性的で、おしゃれな本ばかり。装丁も独特なので、本屋の棚に並んでいると思わず手に取るのです。
リュクサンブール公園向かいの歩道でアペリチフを楽しんだ後は、作家のトークショー。
JAMAIS SANS MON KMION 〜 トラックなしではいられない!
TOUT EN KMION 〜 全部トラック!
どちらにも、改装バンで旅する人々のバンライフを取材しているページがあります。
フランス人、ドイツ人・・・
改装バンのスロートラベルを愛する人々のコミュニティーが存在し、盛んに情報交換がされているそうです。
本に登場する面々のクリエイティビティーと言ったら!
日本語の翻訳版を出して、みなさんにお見せしたいものです。旅のイメージ変わるだけでなく、日常の見方も変わります。私は変わりました。
さて、この日初めて知ることになったラ・リブレリー・デ・ゼディター・アソシエも、とても素敵な空間。
「こんなに個性的な本が今もたくさん出版されているんだ」
と感動しました。
インディペンデント出版社数社が共同で
経営している本屋さんなのだそうです。
リュクサンブール公園のすぐ隣なので近くにいらっしゃる際は是非お立ち寄りを。
お土産探しにもおすすめです。
こういう空間こそ、パリらしい、パリならでは! と思います。
11 Rue de Médicis75006 Paris
マルティーヌさんにしても、インディペンデント出版社のレ・ゼディション・ドゥ・レピュールにしても、インディペンデント本屋のラ・リブレリー・デ・ゼディター・アソシエにしても、
こういう動きをする人たちがいるからパリは面白く、魅力的なんだと。
そして、そういう面白い動きをする人たちがあらゆる世代にいるというのも、パリらしいと思います。
マルティーヌさんの本、翻訳版を出したい!
角野恵子の共著、翻訳本、以下です〜
↓
*****
角野恵子の共著書、翻訳本、よろしければ手にとってご覧くださいませ。
【アマゾンからお取り寄せ】
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ラデュレ ダイアリー (実用単行本)
パリで「うちごはん」そして、おいしいおみやげ―暮らすように過ごす旅レシピ
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パリのインテリア 小さな部屋でセンスよくくらす
ラデュレ ダイアリー
パリで「うちごはん」 そしておいしいおみやげ
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映画『ハッピーアワー』 濱口竜介監督作品
http://keikoparis.exblog.jp/238738641/
2018-09-03T00:00:00+09:00
2019-05-15T04:47:12+09:00
2018-09-03T00:00:30+09:00
keikosuminoleb
読書・映画鑑賞
今年5月、カンヌ映画祭と同時期にフランスで劇場公開された日本映画
『SENSES』。
濱口竜介監督の、2015年の作品。
原題は『ハッピーアワー』です。
この映画が公開されていた5月、濱口監督は、ちょうどカンヌ映画祭コンペ部門に新作『寝ても覚めても』を発表していました。
その監督の、3年前の作品がなぜか今頃、フランス全土で劇場公開。
不思議でした。
なんでも、『SENSES』はスイスのロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞しているそうです。
主演女優は4名、その4名ともがプロの女優ではなく、つまりシロウト? アマチュア? だという。
濱口竜介監督がアーティストインレジデンスとして神戸市に招聘された際のワークショップをきっかけに製作が始まった作品なのだそうです。
そしてこの映画、上映時間が5時間を超えるのです。
だから、
フランスでの劇場公開は5時間ぶっ通しではなく、3回に分けて行われました。
『SENSES』つまり、五感、ということだと思うのですが、5時間の内容が5つに分けられ、「1と2」、「3と4」、そして「5」、と、3回上映。
要するに、1つの映画を見るために、観客は3回お金を払うわけです。
通常の3倍の料金を払ってまで、この映画を見る、という。
そんな異例の作品が普通に、フランスの映画館で全国上映され、
しかも、意外にもロングランになったのです。
全く、不思議な作品でした。
「1と2」、「3と4」、そして「5」、の3回に分割するという苦肉の策(?)は、かえって、いい演出になっていたと感じます。
「1と2」、を人に誘われて見た後、すっかりストーリーの中に引き込まれて、「3と4」、そして「5」を見にいかないわけにはいきませんでした。
作品があまりにも大切になってしまい、残りの2回は一人で見に行ったくらいです。
そして、「6」はない、のです・・・
映画館にいた人たちが、みんな私と同じ感覚だったと思います。通常の4倍払ってもいいから、続きが見たい。そんな感じでした。
この映画を見た後、この映画のことをいろんな人に話さずにはいられませんでした。
日本の友達にも、フランス人にも。
5時間の長い作品、
しかも、主人公の4人の女性(全員が30代後半、つまりみんなそれなりにまとまった人生を生きている)一人一人にドラマがあり、
あらすじを話すにもどう切り取ることができるのか、
なかなか難しいのですが、
それでも話さないわけにはいかなかった。
そして、できるだけ大勢の友達に、
この作品を見てもらいたいと思いました。
日本社会が抱える問題、
日本人男性の問題、
日本人女性の問題、
そして日本も男も女も関係なく普遍的な、夫婦間の問題。
『SENSES』のタイトルが示すように、主人公の一人ひとりが自分の感覚の心の声に耳を貸し始める(それまでは自分の感覚なんて閉じ込めながら生きている、ということです)、
そうすると、どういうことになるのか。
そして『ハッピーアワー』というように、自分自身にとっての、本当に幸せな時間を探し始めると、どういうことになるのか。
幸せだと思い込んでいた関係が(夫婦関係であれ、友達関係であれ)、実は一人一人のたゆまぬ微調整のおかげで保っていたにすぎない、とても危ういバランスの賜物だったことに気づくかも知れません。
でも、自分の心の声を尊重したその先にはもっと確固とした、ビクともしない本来あるべき調和の形が現れるのか?
もしかすると、みんなの微調整で保っていたバランスをとても愛おしく思い出すことになるかもしれません。
先ほども申しましたが、「6」はないのです。私たち一人一人が考えるしかありません。
今、私の身の回りを見渡すと・・・
日本の友人や知人たちの多くが何かの犠牲になっているように見えます。
うつ病になったり、発達障害の子どもと認知症の親を同時に抱えていたり、ずっと薬を飲んでいたり。
その、「何か」は何なのか?
同時に、日本はとても暮らしやすい、と日本人みんなが思っているようです。犯罪が少なくて、宅配便や電車が時間通りに必ずやってきて、みんな約束を守るし、道路は清潔だし。日本の技術は海外よりはるかに優れている。日本はすごい、日本人は心優しく勤勉な素晴らしい国民だ。
でもどうして、そんないい国に暮らしながら自殺者がこんなに多く(世界第2位)SNSのハラスメントはエスカレートする一方で、こんなに大勢の人たちが精神的に追い込まれているのでしょう。
フランスにはいろんな問題があります。でもその問題を、国民は問題として承知しています。問題として話すからです。タブーではありません。
我が子らが中学生の時、「国民がいつも文句を言えるのは、国家が健全な証拠だって学校の先生が言っていたよ」と、教えてくれたくらいです。
『ハッピーアワー』の最後の方で女性たちと男性たちへの見方が少しずつ変わりました。男性は女性のことを何も考えていないのではなく、女性は男性に何も説明しないのです。というか、男性も何も言わなかった。
それでもわかっているようなつもりで、わかっているでしょうという前提の元に進んで行くのが日本社会であり、いちいち説明するよりもかえってスムーズなのかもしれません。説明の努力(ものすごい体力・気力がいります)もないし、時間のロスもない。
説明の努力をするよりも、個人で微調整行う(それを強いる)ことを選んだ社会、ということなのでしょうか、日本社会は。
その微調整を永遠に行い続けることに人間は耐えられるものでしょうか。
一つだけ、フランスに暮らしていて思うことは、
「寛容な社会は暮らしやすい」
ということです。
人が人に対して寛容だから人は自分に対して寛容。自分も自分に寛容になれます。
待ち合わせの時間に5分遅れたって困る人はいません。(それより、目の不自由な人の手をとって道を渡る時間と心の余裕がある方がいいです)
有名人が不倫をしたって、それはその人の問題です。(個人的に何かあるんでしょうかね? 日本の週刊誌のあの執拗な追及は)
そして、自分と反対の意見を言う人の話を聞くのは寛容の基本です。
そうやって意見交換する。
体力・気力がいって面倒ですが、やった方がいいと思います。時間がかかって、仕事が中断したとしても、たとえ親子ゲンカ・夫婦喧嘩になったとしても。それが寛容の社会への第一歩だとしたら、なおさら。
『ハッピーアワー』の女優さんたち、映画が始まった最初は
「ああ、やっぱり一般の人はプロの女優に劣るな」
なんて感じましたが、最後には完全に心を奪われていました。その頬に出来たちょっとした凹みですら愛おしかったです。生きた女性の説得力がありました。
浜口監督の、パリでの舞台トークです ↓
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Mon Catbook 〜 ラデュレのサフィア・トーマスさん著『キャットブック』!
http://keikoparis.exblog.jp/237928563/
2017-10-29T03:09:00+09:00
2017-11-01T18:19:11+09:00
2017-10-29T03:09:27+09:00
keikosuminoleb
読書
仲良くさせてもらっているラデュレのサフィアさん。
待ちに待った彼女の著書が完成し、先日我が家に届きました。サフィアさん、ありがと〜〜❤️
写真は、雑誌『家庭画報』ほかでご一緒させてもらっていた武田正彦さん。
パリには、素晴らしい日本人カメラマンさんが大勢いますが、その中でも間違いなく頂点に君臨するフォトグラファーです。
さて、早速ページを開いて、と ・・・
サフィアさんの愛猫3匹と、彼女のアパルトマンのひとコマ、ひとコマ。
ネコに関しては世界最上のケアを惜しまないサフィアさんですが、同じように暮らしのシーンを彩ることにもぬかりありません。インテリアはもちろん、細々とした雑貨類も。
それにしても、ネコについて1冊の本を書く、というのは一体どういう内容なのだろう?と、思っていました。実際手に取ってみて、この本は、ちょっとベビーブックに似ているかもしれない、という印象。
自分自身のネコの写真を貼るページが、いくつもあります。
そして、ネコとの暮らしに関するありとあらゆるアドバイスの数々!
例えば、「ネコとのバカンスホテルの場合、1軒屋を借りる場合」など。
実にクラースなシチュエーションですね〜〜!!
本当に、本気で、半端ない愛情を注いで、ネコたちと暮らしてきたサフィアさんだからこその名言・名アドバイスが次々に飛び出します。
実は私、一時期、サフィアさんのブログの日本語訳を担当させてもらっていたことがあり・・・
⇩ こちら
『モン・キャットブック』を読みながら翻訳担当していた当時の感覚が戻ってき、懐かしく思いました。サフィアさんの文章、とても知的でエレガントで、しかも、ウイットに富んでいるのです。
どんどんページを繰って行くと最後の方にインスタグラムからの転載写真集が。
そうです!!我が愛猫テトも仲間入り!!!
立派な血統書付きネコちゃんたちに混ざって小心者で気の強い我が家の白黒雑種ネコ・テトの写真。
こんなテトですが、我が家では世界で一番可愛いネコ!
きっとその気持ちがわかるからサフィアさんはテッちゃんの写真を選んでくれたのでしょう。
ところで・・・
韓国人イラストレイターim gun young さんが、テトのポートレートを描いてくれました。
このポートレイトをサフィアさんはたいそう気に入り、彼女のインスタグラムにあげてくれたんですよね。*サフィアさんのインスタ こちら!
ウンニョンさんも、ネコと暮らしています。ネコを愛する者同士は気持ちがつながりやすい。そうそう、カメラマンの武田さん宅にも美猫がいます!
そして私はこのキャットブックをぜひ、翻訳したいんですよね・・・サフィアさんの文章だからこそ!
おまけ 1:ウンニョンさんが描いてくれた私のイニシャル!私とテトの人文字です❤️
おまけ 2:
ラデュレのダイヤリー、来年向けに1冊如何でしょう?
翻訳担当しています!
*****
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『フランス人は10着しか服を持たない』を読んでみて
http://keikoparis.exblog.jp/23711884/
2017-03-11T21:45:00+09:00
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keikosuminoleb
読書
誰もがタイトルを知っているベストセラー本
『フランス人は10着しか服を持たない』
2014年10月に発売されてから2年も経った
去年、2016年秋に、
日本の友達にお願いしてお土産にもらい、読みました。
パリ関連の本は、
もうずっと前(20代の頃)からそう感じていたのですが
なかなか共感できるものに出会えません。
「この人のパリの本なら、ぜひ欲しい!」
と思って買った本に
「・・・あれ? パリってこんなんだっけ・・・?」
と、なんど思ったことか。
とかなんとか言いながら、当時の私(20代の頃)が
どれだけパリを知っていたかというと、
これがまるで初心者。
たった1度、1週間パリ旅行をしただけで、
第一それ以前は
この街の芸術にも、ファッションにも、
食べ物にも憧れていませんでした。
何も知らないも同然です。
パリのことをろくに知らない私が、
たった1度だけ旅行をし、
魅了され、
日本で感じられるパリを探して・・・
そんな時、本はとてもいいツールだと思うのです。
が、これがフィットしない。
楽しみに読めば読むほど「なんか違う」と・・・。
で、気づいたのです。
「きっと、その人の数だけ、パリがあるんだ」
と。
パリは世界に1つですが、
そのパリを歩いて、見て、体験した人の数だけ
パリはあるんだと思いました。
(そういう都市も、珍しいかもしれません)
だから、共感できるという確信のある著者の本を読んでも
いまいち、私自身のパリとは違っていて
欲求不満が残ったのだと思います。
そんなわけで、パリに関する本を
あまり読まなくなっていました。
『フランス人は10着しか服を持たない』においては、
タイトルからして私は引きました。
「そんなわけないじゃん」
と、即座に思うからです。
また、
「こう言うキャッチーなことを言うから受けるんだよね」
とも、瞬時に思ってしまう。
いわゆる「ひがみ」なんですけど
それを差し引いても手が伸びず・・・
私の友人や先輩たちからは
「パリ本のベストセラーなんだから、同業者として一度読んでおいたほうがいいよ」
とアドバイスもされましたが・・・
そして2年も経ってようやく読んで、
読み終わった感想は
「面白い!」
です!!!
なぜ面白かったかというと、
パリとか、10着とかとは関係のない
もっとずっと普遍的なことを言っている本だから。
正直、最初の数ページで展開される
ステレオタイプな描写には共感できませんでした。
が、ページが進めば進むほどステレオタイプから離れ、
キャッチーなハウツー(ワードローブを10着に絞りましょう!とか)もなくなり、
「確かにそうだわ!」
と、共感。
彼女の提案に「そうだね、これからはそうしてみよう!」
と学びもするようになっていたのです。
ざっと1度だけ読んでみての感想ですが、
そんな風に感じました。
そしてまた、
さすが、アメリカで本を出すような人は
ちゃんと勉強しているし、実力もあるわと。
読み始めるまえは「ブロガーがたまたまヒットして」というようことを
聞いていたのですが、
子供の頃からショービズの世界で仕事をし、
大学では演劇(映画だったかな?)を学び、
その後クリエティブコースで文筆も勉強している
努力と実力の人でした。
ジェニファー・L・スコットさん!
また読み返してみようかな〜
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