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パリ在住21年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


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カテゴリ:パリで日本酒( 18 )









パリもいよいよ寒くなりました。

今年の秋はきみが悪いくらいの暖冬(暖秋?)ぶりで、
9月末に真夏の陽気だったりもしましたが
(ノースリーブのワンピースでしたよ)

ここ数日は最高気温が4度という日も。
さすがに冬です。

寒いのは大嫌いですが、どこかホッとしています。




そして寒くなったら、とたんに日本酒、
それも熱燗が恋しくなり・・・




最近の読書の影響もあります。
山本洋子著『ゼロからわかる! 図解日本酒入門』








パリに住むようになってから
日本酒に目覚めた私。

おあいにく様というかなんというか・・・

だって、日本にいた頃は、
今思えば馬鹿みたいに高い
プロヴァンスのロゼを飲んでいたのです。


スーパーで簡単に日本酒が買えたあの頃・・・
まるで夢のよう。。。(大げさかな?)




でも!
私の住むパリ13区は
ヨーロッパ最大のチャイナタウン!!

アジア系(中国系)の食材店はわんさとあり、
それらの店で日本酒を購入できます。

中でも『ビッグストア』(第一大商場)は
取り扱う日本酒が幅広い!



ということで、寒〜い夜、
買ってきましたよー、生酛の純米吟醸!!


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兵庫県は辰馬本家酒造株式会社の『白鹿』




ちゃんと日本で作られた日本酒です。


値段は 7.99 euros


お安いです。
アルコール度数が15度以下だからかな?



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去年の年末に合羽橋で買った
熱燗用セットで温めて飲みました。

風情があります❤️
(トップ画像に写っております)






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熱燗・・・ 癒されるわ!


本当は、誰かいい人と(古っ!)
さしつさされつしたいのですが
夢は一人で叶える方針に切り替えました・涙


しかしいいですのう〜
このじんわりと染み入る感じ。


生酛とか山廃、好きです。
アルコールのアグレッシブなところがまるでない。
飲むリラクリゼーション
とでもいいましょうか。



で、こうして燗にして飲んでいると
ふと、
「紹興酒に似た香り?」

と思うのでした。

なんというか・・・田舎っぽい?
ひなびた感じ。
それもまたよし、
あったまります❤️



肴は、
アヴォガドに塩昆布と「かんずり」(*新潟産の辛い調味料。
柚子胡椒より深みがあります)、たまり醤油をたらり。

&
日曜日のマルシェで買ったカブの
お漬け物でした。

次回は鯖の燻製でも焼いてみよう。
鯖の燻製は、
パック入りを普通のスーパーで購入できます。
ちなみに、『ゼロからわかる! 図解日本酒入門』によると
お酒とお料理の温度は
合わせるのが基本だそう。
だから、熱燗には温かい食べ物を合わせたい。




そしてもう1本
三輪酒造の『白川郷』ささ濁り

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9.90 euros

こちらは冷やして。



三輪酒造さんの濁り酒のラインナップは

パリのラ・メゾン・デュ・サケで開催された
試飲会で、いくつか試させてもらいました。
ヨーグルト的なまでに白く、濃いタイプが
私の好みでしたが、
今現在パリで購入できるのはこちら。



パリにはいろんな日本酒が入っていて、
しかもどれも選りすぐり。
嬉しいことです。
が、特別な場所(例えば、オペラ座の日本食材専門店など)まで
わざわざ買いに行かないとならない、
というのが現状。

これが、もしその辺の酒屋さんで、
例えばチェーン店のNicolasなどで、
普通に買えるようになったら
どんなにいいかと思います。



その点、日本のビールはほぼ
そんな感じになりました。
モノプリなどのスーパーにも、
ASAHIや KIRIN ICHIBANはあります。
ジャパニーズウイスキーも同様。







ちなみに、ビッグストア(第一大商場)は
こんな店です。



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Big Store

81 avenue d'Ivry
75013 Paris
tel. 01 44 24 28 88
営業時間:8時30分〜19時(月〜金)
*土曜は9時〜19時30分、日曜は9時〜19時
定休日:なし



派手でしょ〜!!

軒先のドリアンがものすごい香りを放っています。



ビッグストアが扱う日本酒には
アメリカで作った『大関』などもあり、
手頃な価格帯から揃っているのが嬉しいです。

いくら興味があっても、
そしていくら普段からいいワインを買っていても、
知りもしない日本酒にいきなり高いお金を出しませんよね、
人というのは。




ご参考までに、ビッグストアのすぐそばに
パリストアもあります。


パリストアでも、日本酒は買えますが
あまり選択肢がありません。






・・・

ああ、もし今、私が日本にいたら・・・

おでんと熱燗、いいですね。

銀杏、ししとう、しいたけもいいな〜



でもここはパリ!
せっかくですから、パリならではのやり方で
日本酒を最大限に楽しもうと思います!!
山本洋子さんのおすすめを参考に、
まずはチーズに合わせようっと。







山本洋子著『ゼロからわかる! 図解日本酒入門』







【追記】

やりました〜

フランスならではの日本酒の楽しみ方 その①

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生牡蠣と純米吟醸、濁り酒❤️


その②として、 写真はありませんが
ムール貝の酒蒸しに、生酛の純米吟醸などを燗にして❤️


あまりの美味しさに、お酒が進み・・・多少(かなり?)飲みすぎましたが
翌日には影響なし。
さすが純米!









* * * * * * *

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by keikosuminoleb | 2018-11-24 00:47 | パリで日本酒 | Comments(4)
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2018年10月

ヨーロッパ最大の日本酒イベント
『サロン・デュ・サケ』と同じタイミングに、

阿部ロブション龍依さん厳選の日本酒
故ジョエル・ロブション氏の名レシピをサーヴする
ランチにご招待いただきました。

サロン・デュ・サケ2018年の様子は、こちら ↓




会場はもちろん、ラトリエ・ド・ジョエル・ロブション
シャンゼリゼ店 ↓


阿部ロブション龍依さんの
企業サイト ↓





1枚目の写真、左が
阿部ロブション龍依さん。

そうです、
フランス料理の歴史に名を残す名シェフ
ジョエル・ロブションさんの息子さん!

これまで・・・
ロブション氏の私生活は
ヴェールに包まれていたと思います。
没して直後にようやく表に出るところは
フランソワ・ミッテランのケースと同じ。
よくぞ、家族を守ってきたと思います。


そして今回、ご縁あって
こうして息子さんにお目にかかれ光栄!


ルイさんと一緒に写真に写っている5名が、
彼が今回特別に厳選した日本酒の
蔵元さんたちです。

ルイさんは、日本へフランスワインを、
フランスへ日本酒(及びその他の食材)を、
紹介・販売するのがお仕事。
扱う日本酒はすべて、ルイさん自身が好きなもの
そして

「蔵元さんの人柄が好きなところ」

だけ!



その中から今回は特別に5つの蔵から
それぞれ1本ずつ

ルイさんプロデュースの
特別な日本酒

を持参!

なんと、
ルイさんの意見を取り入れて酒造りをし、
ボトルやラベルのデザインも
ルイさんの意見を100%生かした
日本酒なのだそうです!!


つまりこのランチは、
ルイさんこだわりの日本酒と
父ロブション氏の料理が
出会う場、ということ。


どんなマリアージュが繰り広げられるのか!?

ドキドキしますね❤️



フォアブラのムースが
アミューズ。
(これは単品で、日本酒は無し)

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赤いラインは赤ワインのジュレ風。
泡はパルメザン。
小さなヴェリーヌも凝っています。







1品目

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ホタテのカルパッチョ
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日本最北端の蔵、北海道の
国稀(くにまれ)酒造

吟風(ぎんぷう)という北海道の酒米を使って
醸された日本酒。


ホタテのカルパッチョ・・・
恵比寿のロブションで食べたのは
もう20年以上前のこと。
あの時の感動を、今でもよく覚えています。

パリの一皿は
かなり個性のはっきりしたオリーブオイルがたっぷり。
これに、キリッと男らしい国稀!

パリには美味しい日本酒がたくさん入ってきていますが
私たち日本人が「日本酒」と聞いてすぐに思い浮かべる
辛口タイプは、ほぼない印象。

淡白な中にじんわり甘みのあるホタテに、
北の大地を思わせる媚びない(というのは変かな?)国稀。
こういうマリアージュがパリにあるんだ、
と、驚きました。


国稀酒造の林花織さん。


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この数日前に開催された『酒巡りinパリ』では
3つ星シェフ、ヤニック・アレノさんのお店で
牡蠣と合わせて披露させたそうです。→酒巡りin パリ ルドワイヤン


純米大吟醸の華やかさや
口当たりの良さを知ったフランス人には
次なる日本酒の味覚世界を
発見してもらいたいですよね。
(偉そうですが)




そう思わせてくれた国稀さんでした。





2品目

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アーティチョークのフリッター
x
若竹屋酒造所の wakatake
福岡県の酒造です。


リースリングのようなすらりとしたボトルに
金文字のラベル。
エレガントです。

wakatakeには
ウコンのような植物的な残り香があり
それがアーティチョークに合う
というルイさんの分析でした。

野菜に合うワインはなかなかありませんが
日本酒はバッチリです」

と、ルイさん。

ごく薄い衣のアーティチョークのフリッターに合う
日本酒 wakatake
おしゃれですよね。
そのイメージをそのまま
ボトルやラベルが表現しているのでしょう。
限定300本の、希少な日本酒!



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若竹屋酒造場の、篠田成剛さん。
とても考えの開けた方でした。(僭越ながら)
九州の方々は歴史的に
普通に海の外を見ている、という印象があります。
つまり、勝負の場を日本に限定しない。














3品目


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フォアグラと桃のソテー
x
基山商店の KIYAMA



切り絵のようなジャパニーズデザイン!

この1本、この日同席した蔵の皆さん全員が
「素晴らしい!」
と絶賛していました。


そのお味は・・・

まるで、高価なオーストリアワイン
だと私は思いました。
昔飲んだ時のことを思い出したのです。
とろりとしていて、果汁感があって、
すっきりとした品のいい甘み。
これが日本酒なんだ、とびっくりです。

今田酒造の『海風土』→こちら
を飲んだ時にびっくりした感覚とも同じだったので、
もしや『海風土』と同じ白麹を使っているのかな? と思い
基山商店の小森綾子さんに聞いたところ、

「77酵母を使っています」

と。
そして、長期低温発酵で、それも
期間がかなり長かったと記憶しています。

このKIYAMAも1タンク(というのかか?)分しかない
希少なもの。
ちなみに、ルイさんプロデュースなので
日本では発売していません!
(今回ご紹介する全てが基本、同じです!)



フォアグラの贅沢極まりないお味・食感と相まって、
なんだかバチが当たりそうなるくらい凄まじい
マリアージュ体験でした!










4品目


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ルジェ(ヒメジ)のポワレ
x
長野県・豊島屋のMIYAWATARI



みやわたり、と言えば諏訪湖、
そして諏訪神社の神様です。
詳しくは

豊島屋は、
御柱祭りにも日本酒をお出しする
歴史ある蔵なのだそう。
豊島屋の林慎太郎さんより。
あと、タカノニシキという酒米を使っているはず(メモにある)
なのですが、
これは要確認。今検索しても出てきません。
いずれにせよ、長野県で栽培した酒米です。



MIWATARIは、ボトルの重量感が半端ない!
手にしてまず、驚きます。
これもルイさんの意図。

そのせいで(?)
骨太な日本酒が出てくることを予期しましたが
フルボディーというよりは
品よく、ピュアで、でも何か一味違った・・・
海の魚ヒメジにあいます❤️










5品目

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鴨ローストとロブションのジャガイモピューレ
x
金紋秋田酒造の山吹


金紋秋田酒造代表取締役社長
佐々木孝さんと!




こ・れ・も
ミラクルな一本!

同席されていた酒造の皆さんは

「先輩(佐々木さん)はチャレンジャーだ」

と絶賛!

金紋秋田酒造は、日本酒の
熟成古酒に特化した蔵。

日本酒はシャンパンと同じでフレッシュが一番、
瓶詰めしたらすぐ消費が一番、
という一般常識があります。
が、日本酒も熟成できるのですよね。

写真の山吹は
30年ものです!



真っ赤な鴨と、
ロブション名物ジャガイモのピューレに
山吹
これがどんなにお似合いになることか!
逆に、山吹以外の何を合わせるんだろう
とまで感じました。
ワインには表現できないであろう
芳醇な美食世界・・・
でももしかしたら、うんと良いソーテルヌなら・・・?
いや、甘すぎて、重すぎるとおもいます。
ソーテルヌも色々ですけど。

20年・・・尊い品です。






締めくくりは
いちごとメレンゲの軽いデザートに


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豊島屋のきぬごし梅酒
金紋秋田酒造の悠久の梅雫













フランス人は梅酒が大好き。
こういういいものを、ちゃんとわかってくれます。





世界遺産であるフランス料理。
それに寄り添い引き立て、
お互いに1+1=2以上の成果を出し
高め合うことができる日本酒の数々。





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ずらり、今回の日本酒ラインナップです。
ルイさんはこれらをすべて持参して、
蔵元の皆さんと一緒に
プラザ・アテネその他のそうそうたるレストランを
訪ねたそうです。

ラトリエ・ロブションはもちろん、
フランスきっての美食のテーブルで
これらのボトルに会えるはず!
そして世界中から集まる美食家や
美味しいもの好きに、
新しい味覚世界の発見を与えてくれることでしょう。





ごちそうさまでした!



PS
いいものを作っていらっしゃる方々は
ポジティブ。
そう痛感しました。








三越・伊勢丹オンラインストア









*****


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by keikosuminoleb | 2018-11-16 22:36 | パリで日本酒 | Comments(0)
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今年も開催されました、
サロン・デュ・サケ!


昨年のデータによると
開催3日間で4000人が集まったという
日本酒のビッグイベントです。


フランスの地方からはもとより、
ヨーロッパ各国からも来客があるとのこと。


開催5回目を迎え、
いろいろな面で
インターナショナル感を増しているなあと実感しました。


その一つが、
ロンドン市内で日本酒を製造する
カンパイ・ロンドン・クラフト・サケの参加です!
ロンドンから出展!
(トップ写真の若いカップルが作り手さん)





彼らが参加していることを教えてくれたのは
プレスイグレックの加藤亨延さん。
『地球の歩き方』パリ特派員でもあります。






「角野さん、ロンドンの日本酒が来ていますよ」

と聞き(ありがとうございました!!)
逃さず試しました〜〜〜

カンパイ・ロンドン・クラフト・サケ!




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彼らの作る日本酒は3種類。
最新作は『FIZU』(フィズ、ですね)、

スパークリング日本酒です。

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酒米は、アメリカから輸入。
サーヴァーからサーヴする『FIZU』
は、正真正銘の「生」です!
FRESH SPARKLING SAKE
のデコが
インスタばえしますね〜



飲んでみると、さらりとした辛口で
なんとなく苦味を感じさせる?
いや、苦味はないのになぜかほろ苦い気が・・・?
覚えのあるこの香りは
なんだったかな・・・


と考えていたら、
な、な、なんと!
ホップで香りづけしていると!



「日本酒を知らないロンドンっ子たちでも
入りやすいように
ビールでおなじみのホップを使いました。
さらに、彼らの好きな
スパークリング仕立てにしています。」



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そうでしたか!

日本の酒造も
「普段飲まない人でも飲みやすい日本酒作り」に
余念がありません。
みなさん、いろんな工夫をされています。
その際
フルーツの香りや花の香りへ
進むことが多い印象。


しかしそうではなく、ホップ!
これは日本人にはまず
思いつかないでしょう。



すっきり辛口 & ホップの香り & スパークリング

普段クラフトビールを愛飲している人なら
すんなり好きになること間違い無し。
そんな要素を備えた
新しい日本酒でした。
男前なアプローチ、斬新でしたよ!




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他には純米の『SUMI』
濁りの『KUMO』。
酒米は、日本から輸入した山田錦です。

「個性がないところが個性」
と表現したくなるような、
これ見よがしなところが全然ない
日本酒たち。

力まず、ハッピー。

そういう酒造りもあるんだ〜
と、教えてくれた気がします。
飲みきりサイズもいいですね!
クラフトビール感覚 165.png








もう一つは、リヨン郊外で酒造りをする

Les Larmes du Levant

レ・ラルム・デュ・ルヴァン
酵母の涙!

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去年に続き、2回目のサロン・デュ・サケ
出展です。

今年はお燗もつけてくれました❤️


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熟成感のあるこの色味。


去年試飲させてもらった時も
美味しく、ただ
「うますぎない? 重すぎない??」
と思うくらいの旨味成分だったことが
印象に残っており・・・

しかし今回、会場で
「去年よりさらに良い」という噂を耳にし、
今年も試飲させてもらった次第。


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で、やっぱりうまかったです。

3つ上の写真のスタッフ集合写真に写っている
白を着た背の高い男性が
日本からはるばるヨンまで酒造りに来た蔵人さん。
彼の右のフランス人男性がオーナーで、
この方もやはり蔵人です。

去年は
「なんでわざわざリヨンで日本酒を?」
と、質問しました。

フランスには酒造りの設備も、材料も、伝統もない。
環境としては
ちっとも理想的ではありません。

が、
フランスで作った日本酒は
日本から輸入するよりも値段が安くできる
というメリットが。

そして、こんなバカな質問をした後で
思ったのですが、

いろんな国で日本酒造りがされるということが
日本酒業界の発展に
どんなに有益か。
業界を盛り上げ、根付かせる
カギだとさえ思います。

つまり、ワインのように。

わが故郷山梨でもワイン造りはされています。

日本酒がメジャーになる、ということは
その国の人が、その国で作り、飲む、
ということですよね。

フランス人のテーブルに、
普通に日本酒が登るようになる、
そこがまず目指すゴールでしょう。


そうすればこの先、日本生まれの生粋の日本酒は
シャンパーニュ地方のシャンパンのように
付加価値の高いものになるに違いない。
そう思いもします!




リヨンの日本酒は
リヨンだからこその日本酒。

ロンドンの日本酒と同じように!


しかし
レ・ラルム・デュ・ルヴァンの方は
さすが日本人蔵人のいる蔵、

食中酒としてはもちろん
単品でじっくり味わっても楽しませてくれる
素晴らしい日本酒たちでした。
(地元のあんずを使ったあんず酒もありました!)








変わってこちら ↓
500年の歴史を持つ剣菱酒造は
酒も蔵元も、どっしり腰が据わっている感じ。

ジャポニスム2018のイベントの一つ
『酒巡り in Paris』ウイークの中で、
剣菱のイベント通訳をさせてもらい、
せっかくなのでサロン・デュ・サケ会場で記念撮影。
左が角野でございます。


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日本酒ブームのずっと前から
フランス人に知ってもらうための活動を
地道に続けてきた剣菱酒造。
その甲斐あってファンも多いです。
白樫社長(右)のお人柄も大きいでしょう。
(実際、彼のファンも多いです)


剣菱や獺祭が、他の酒造に先駆け
フランスで活動してくれたからこそ、
また、
ラ・メゾン・デュ・サケの
ユーリン・リーさんや
ワークショップ伊勢の故・黒田さんらの
尽力があったからこそ、
現在の日本酒ブームです。







↓ こちらもやはり『酒巡り in Paris』で
お手伝いさせていただいた今田酒造本店。


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今年の夏、蔵マスター授賞式で
試飲させてもらった『海風土』に衝撃を受け、
ずっと心に残っていた蔵元さん。

「日本酒って、こんな風になるの?!」
と思いました。
本当にびっくりしました。
「ナニぃ?!」の世界です(少年マンガ風に)。
女性杜氏・今田美穂さん、チャレンジャーです!!
それにいつも、めっちゃ素敵な笑顔!!

そんな蔵元さんと仕事させてもらえて
嬉しかった〜〜〜!












伊藤酒造さんとも『酒巡り in Paris』で
ごいっしょさせていただきました。

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「華やかで飲みやすい純米大吟醸が
たくさん集まっているパリで、
飲んだ人の印象に残る深みを持ったお酒を」

と、伊藤社長。
独特の香りと熟成感のある『鈿女』は
フランス人ソムリエが審査するコンクール
『蔵マスター』でも賞を受賞しています。

そして、お嬢様は2017年ミス日本酒三重。
サロン・デュ・サケの
三重県イベントに登場し、
三重の魅力を紹介。
文字通り大きな花を添えていました。
ミスに選ばれる方は美しいだけでなく
知的ですね。








「普段日本酒を手にしない人にも
選んでもらえるように」
と、中身だけでなく
デザインにも着目した神田豊島屋の『利他』。
『酒巡り in Paris』で
パリの若者を魅了したボトルがこれ ↓


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「江戸時代の人々は
桜の花だけでなく、
蓮の花もお花見したのです。」

そんな伝統から生まれたデザイン。

後で知ったのですが、
このラベル
東京の友人が手がけていましたよ!!!

エイタブリッシュのアッキー!


アッキー、
デザインの力をこの目で確かに見たよ!!
パリだけでなく、
どの国へ持って行っても
必ず注目されると思う!








サロン・デュ・サケには
インポーターさんや
ディストリビューターさんも出展されます。

コルシカ島が拠点の midori no shima(右)

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新規に取り扱いが始まったという
輪島の宗玄さんと(左)。




midori no shima は、私の故郷山梨県の
七賢の商品も
たくさん取り扱ってくれていました!
フランスに、そしてヨーロッパの消費者に
届けてくれてありがとう!



今回、サロン・デュ・サケに出展されていた
蔵元さんたちは
みなさん必死にディストリビューターを
探していた印象があります。

せっかく国境も文化も超える
いい商品を作っても、
それを消費者のところまで届ける術が無ければ
どうにもなりません。

(だから獺祭は、最終的に
直営店をパリに持つという決断をしたのだと思います。
世界へ向けてのフラッグショップにもなります。)


作る努力と、届ける努力。

この二つの車輪がいっしょに回転して
初めて前に進めるのだなと。
大変なことです。





話を宗玄&輪島に移すと、

輪島というところは本当に魅力がいっぱい!
沖縄か? と思うほど透明な青い海!
そんな海を見下ろす棚田!
新鮮な海の幸!!
こんないいところ、外国人に知らせたら大喜びでは?
と聞いたらば、
輪島巡りの自転車ツーリズムを企画する
フランス人が住んでいるそうです。
さすがだ・・・







パリで最も多く日本酒を扱う京子食品も
もちろん出店していました。


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パリで一番古い日本食材店、
そして実は
お店に買い物に来る個人のお客様以上に
ヨーロッパ各国のレストランとの取引が大きい、という。
ジェトロの取材で教えてもらったことです。



京子食品のレフェランスに入るということは
ヨーロッパ各国に売れる、ということ。

お売りするための道筋ができていれば、
各蔵元がロンドンやイタリアでイベントをした時に
「これはどこで買えますか?」
という質問にも答えられます。
お売りする術がある、というのは本当に重要ですよね。
その時だけの
「おいしい!」「素晴らしい!」で終わらせずに。







日本のバーテンダーグッズを販売する方も!

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日本のシェイカーは
実は独特な形をしているということ
ご存知ですか?

フランスのバーテンダー
(今流に言うとミクソロジスト)
は、筒型のゴブレットみたいなものを
二つ合わせたシェイカーを使います。




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フランス人のアレクシーさん(左)は
新潟産のバーグッズを輸入販売し、
同時にオリジナルも販売しているとのこと。
そのオリジナルも新潟産。

面白いですよね。

バーテンダーのみなさんは本当に凝り性で
道具が命ですから、
品質が良く美しい日本製は人気。








あと、写真はありませんが、
ブルゴーニュにも日本酒を作るフランス人がいます。
ヨーロッパの米で作る、酸の効いた日本酒。
ボジョレーヌーボーのように
テーブルでサクサク飲むのにはいいかも、と
去年、試飲をして思いました。





北海道から九州まで
日本全土から選りすぐりの日本酒が集まり、
さらにはロンドン、リヨン、ブルゴーニュからも
個性ある日本酒が集まった
サロン・デュ・サケ2018。


蔵元のみなさんや
ディストリビューターさん、
レストラン関係者の皆さんと話しながら、
自分自信の今後についても考えました。
唐突ですが、他力本願はありえませんね。
みなさん一生懸命です。

でもその一生懸命さを、必死さに落とさず、

「食文化を理解してもらうのは
時間がかかることだと思っています」

と当たり前に話していた剣菱の白樫さんのように、
動じず、自分を持って、
やるべきことをちゃんとやる。
それに尽きると思いました。




パリの日本酒、
これからも注目して、飲んで、応援してゆきます。








三越・伊勢丹オンラインストア


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                                                    my daily life → a0231632_1838120.png

by keikosuminoleb | 2018-10-13 23:45 | パリで日本酒 | Comments(0)
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左から、獺祭フランスの飯田薫さん、
旭酒造社長の桜井一宏さん、
旭酒造会長の桜井博志さん、
シェフのジョエル・ロブションさん。

【2018年8月8日追記】
8月6日、天国へ召されたジョエル・ロブションさん。
料理の世界に残した功績、そして
最後まで料理人として人生を全うされた
生き方にも、多くを学びます。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。





2018年6月18日(月)

レストラン獺祭ジョエル・ロブションの
プレスランチにご招待いただきました。

獺祭、といえば
今や日本のみならず
アメリカやイギリスでも人気の日本酒。
かの地のでは、
「saké」と注文するのではなく
「dassai」と名指しでオーダーする人たちも多いそうです。



そのクオリティーはもちろんのこと、
最近ではスマートファクトリーアワードの受賞や
ニューヨークにおける酒造りプロジェクトなど
え?! と驚く話題が絶えません。


パリに住む私の耳にも、
いろんな噂話が入ってきます。

噂を聞けば聞くほど、一ファンとして
疑問や質問が湧いてくる。

今日はついに、社長ご本人に直接
疑問・質問をぶつけることができました!!





赤裸々な質問劇(?)の舞台が
本日お招きいただいた
レストラン、獺祭ジョエル・ロブションです!


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通常のカメラマンの他に、
テレビカメラも2台入っての
プレスランチです。



まず1階のサロン・ド・テコーナーにて
スパークリング獺祭で乾杯し、
2階のレストランへ移動しました。





なんと、メニューの名称は
どれも日本語(ローマ字表記)で、
フランス語の説明が添えられていました。



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1皿目
Chaman mushi

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お出汁が濃い!

しいたけの香り、風味、
そこにさっと差し込む紅葉おろし的な辛み。







2皿目
Shake

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アボガドをカップ見立てた土台の中に
サーモンのタルタル。
シソの葉の天ぷらがフレーク状になって、
クリーミーなタルタルとの相性が新鮮!







3皿目
Ebi Shinjo


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刺身のツマのような、ごく細に仕上げた
シャキシャキ野菜が、
ブイヨンに絡んで最高でした。
えびしんじょにに至っては
もやはコメントいらないかと思います。



で、なんとここで、
櫻井社長が一言。

「エグゼクティブシェフはフランス人ですし、
厨房の料理人全員がフランス人です。

フランス人だけでこの味を作っています」





そ、そんな・・・!
パリのおいしいレストラン、一流レストランの厨房に
日本人料理人がいない?!
あ・り・え・ま・せん!!

しかもこれらのお料理、
澄み切った旨味成分たっぷりの
ザ・和食! ですよね?!


櫻井社長曰く、
ロブション氏の狙いは
フランス人が作る本物の日本料理レストラン。



「日本にもフレンチやイタリアンのお店はたくさんあって、

それを日本人が作っている。

同じように、フランス人が本格日本料理を作る店を

ぜひフランスでやりたい」




こう、ロブション氏が語ったと。


考えてみれば、確かに、それが今までなかったことが
不思議とも言えます。

それに、現地の食材を使って、
現地の人たちが作って初めて
その料理が広くその土地で発展し、根付く、
ということは絶対にありますよね。
(Sushi Bの花田雅芳シェフ こちら!
教えてくださったことです。)





4皿目
Ghindara no Saikyo Yaki

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鰹節の下に隠れているのは
桂むきした大根でロールしたナス。
歯ごたえの残る大根と
したざわりなめらかなおナス。

銀ダラを包んでいるのは、ほうば。
このとろりとろける西京焼きを、
フランス人シェフが作っているとは・・・
感慨深いものがあります。






5皿目
Usuyaki

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ほんのりわさび香るシャキシャキ野菜を
薄切りビーフでロール。
ちなみに、しゃぶしゃぶに使うような
薄切りのお肉は、
フランスの肉屋には売っていません。
つまり、このお肉は
厨房でスライスされているということかと。






デザート
Parfum de Dassaï


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デザートだけは、フランスの名前です。
パルファン・ド・ダッサイ、
獺祭の香り。


どうやって作るのかわかりませんが、
ごく薄い飴細工のボールの中に、
クリーム2種類、イチゴのソース、
イチゴの実が入っていました。
水面に見えるのは、スダチのジュレ。

木の小枝に見えるのは、チョコレート。


これまた、見る俳句と表現したい。
もしくは生け花。



お茶とともに、獺祭を使ったチョコレートが
サーヴされました。
ミルクと、ブラック。

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お料理とともに供された獺祭ラインナップ!


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左から
磨き二割三分
磨き三割九分
その先へ
スパークリング50



今日、櫻井社長から教えていただいた
ちょっとびっくりの獺祭の楽しみ方は

二割三分でフグのひれ酒!


獺祭は、山口県のお酒。
山口県といえば、下関、フグ。
フグ料理で
私(すみの)が一番好きなのはひれ酒。
と申し上げたらば、
ぜひ二割三分で!! と盛り上がり
これはぜひとも試したい!



実は、
友人の超ベテランテーブルコーディネーターさんが

「私は料理に獺祭を使う。
そうすると、特におすましなんか
本当に美味しくなるから!」

と言っていたのです。
彼女も、山口県の出身。


「美味しくないお酒なら、料理に使うべきじゃない」


同じ言葉を
かのエスコフィエの本で読みました・・・

「料理に美味しいワインを使わないなら、
水にしてくれ」




櫻井一宏社長!

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旭酒造は、
全然スマートカンパニーではありません。
酒造りの過程で起こる色々を
データに起こしてはいますが、
他の大きな酒造で働く従業員の数よりも
うちのほうが多いくらい、
人を使っています。
人間も、機会も、データも使って
酒造りをしているだけです。
(つまり、AIやロボットで作る日本酒ではない)


ニューヨークでの酒造りプロジェクトは、
かの地の名門料理学校からお話があって
実現したことです。
酒造りのイロハをアメリカの学生に教える際に、
ボタンを押せば日本酒ができるというような
会社にお願いはできない、と。
(つまり、アメリカで大々的に日本酒を作って売っている
他の大手と、同じことをやるわけではない)







実際にお話を伺うことができ、
本当に良かったです!!!

一つ一つの質問に
丁寧に答えてくださった
櫻井社長に感謝!





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せっかくいいものを作っても、
それを欲しがっている人の元に
届ける努力をしない限り、
そのいいものは存在しないと同じ。
そう思うのです。

獺祭が飲める国が、こんなにある、ということは
ひとえにその「届ける努力」の賜物だと。

また、その届ける努力が実を結び、
ニューヨークでの酒造りプロジェクトや
ジョエル・ロブション氏とのコラボ店が生まれた
ということですね。







レストラン・獺祭ジョエル・ロブション

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184 Rue du Faubourg Saint-Honoré
75008 Paris








パティスリーやショップ店内の様子は
花時間webの記事ご覧くださいませ。
ロブション氏のお茶目な素顔が
垣間見られますよ〜!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓






【おすすめの本】

『鎮守の森』店主、竹口敏樹さんをインタビューした時に
教えていただいた、
長年お客様と接してきた中で実感する
「日本酒の将来」のこと、
ちょっと櫻井社長にお話しました。
竹口さんも、とてもユニークな方。
著書もやっぱり自由! でした!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓





2018年サロン・デュ・サケのリポートです ↓ 




* * * * * * *

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by keikosuminoleb | 2018-06-19 06:05 | パリで日本酒 | Comments(0)
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左から、フェニックスのデック・ダーシーさん、クリスチャンさん、
ワークショップ伊勢の中澤寿美子さん
縦の川酒造の砥上さん、フェニックスのローランさん。



2018年1月16日

パリの日本食材セレクトショップ workshop Isse にて
フランスのロックバンド Phoenix
オリジナル日本酒お披露目会。



なぜ、フランス人ミュージシャンが
オリジナル日本酒を?

と、思いますよね。

フェニックスのメンバーは日本酒が好きで、
特別な機会に限らず、
日頃から
ワインやその他のアルコールと同じように
ちょくちょく飲んでいるのだそう。
日本の酒蔵を訪ねたこともあるとか!


物語のスタートは、
ギタリストのクリスチャンさんと
ワークショップ伊勢の創業者故・黒田さんの出会いでした。
当時、クリスチャンさんは
お店のすぐそばに住んでいて、
面白そうな店だなあと立ち寄ったのだそうです。

黒田さんが選ぶ日本酒は天下一品、
そして、黒田さんの表現豊かなフランス語も、また然りです。
杯を重ねるうちに、
クリスチャンは大の日本酒ファンに・・・


「日本酒になじみのない人たちにも
もっと飲んでもらいたい。
飲めば美味しいことがわかるし、きっと喜んでもらえるはずだから」


そんな黒田さんの思いに賛同したクリスチャンさん。
じゃ、フェニックスオリジナル日本酒を出そうよ! 
と。
黒田さんもクリスチャンさんも大好きな
楯の川酒造と協力し合って、
初オリジナル日本酒をリリースしたのが昨年の初夏のことでした。


しかし運命とは残酷で、
黒田さんは昨年2月に他界。
念願だったフェニックス・サケの完成を見ることはありませんでした。




でも、
「日本酒になじみのない人たちにも
もっと飲んでもらいたい」
という黒田さんの願いはこのコラボレーションの中に生き続け、
こうして第二弾が誕生したのです。

そしてなんと、次なる企画もあるとのことで・・・
楯の川酒造だけでなく、他の酒蔵の日本酒も
フェニックス・サケ・コレクションに加わるのだそう!

そうやってどんどん広がってゆく!!

日本酒が、フランス人やイギリス人、
スウェーデン人たちのテーブルに
普通に登る日が、
近い将来やってくるかもしれません。




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左のレインボーラベルが第一弾。

右のメンバーのイラストラベルが第二弾です。


フルーティで華やかだった第一弾がアペリチフ向けだとしたら
さらりと綺麗な辛口の第二弾は
ホタテのカルパッチョや
サーモンのタルタルに合わせたい!
食事に合う仕上がり。


ちなみに、フェニックス・サケは数量限定販売。
第一弾は日本ではすでに完売しています。
第二弾の発売は、この春の予定。



そしてその第二弾、
こんなに素敵な「セット」で販売されます!


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「日本酒になじみのない人にも
手にとって選んでもらえるように」


縦の川酒造のマーケティング・デザインを手がける
砥上さんが
オリジナルトートバッグ、オリジナル枡、そしてオリジナル風呂敷の
セット販売を立案。
これで、日本酒を楽しむ演出も完璧です!


ちなみにフェニックス・サケは東京の代理店と
パリのワークショップ伊勢でのみ発売、
しかも数量限定! 
希少です。
第一弾は、日本では完売していますが
パリには多少在庫あり→ workshop isse e-shop





この日は、食関係のジャーナリストや
フェニックスメンバーのお友達が大勢駆けつけ、
大変賑やかな会でした。

「フェニックスの日本酒は
水のように気持ちよく飲めるよ!」

と、盛り上がっていた男性も。

多くのフランス人にとって、サケ、は
中華料理の最後に出てくるつよーい蒸留酒(白酒)のことだったりします・涙
サケ? 強いお酒は苦手だよ、
と言う方もまだ多いのが現状。
そんな中、
日本酒を初めて飲む人たちが、
楯の川酒造の純米大吟醸から入る、というのは
一人の日本酒ファンとして嬉しいです。
フェニックスのおかげ!





そして私は
ワークショップ伊勢のおかげで、
憧れのフェニックスメンバーと会えました。
(2017年4〜12月まで
パートタイムで働かせてもらっていたのです)

ワークショップ伊勢社長の中澤さん、
ご招待ありがとうございました!


・・・

そんな
私のアイドル(?)フェニックス、
2003年に公開された映画
『ロスト・イン・トランスレーション』以来
ずっとファンです❤️
15年越し、ということ。
コンサートがあれば、必ず行ったものですよ。 
たとえそれが前座でも!
(信じられないけど、ベックの前座をやったことがある)






フェニックスのアルバムを以下
新しい順に:




昨年2017年の夏前に発売されたせいか、
爽やかで明るい
夏のイメージに彩られたアルバム。



ラジオで聞いたインタビューによると
前作から今作までの間に
フランス(そして世界)は多くの試練を体験した、
だからこそ
人生を謳歌したくなるような
軽やかなアルバムにしたかったのだそうです。







コンサートで大盛り上がりに盛り上がった
思い出の曲たち。
アルバム全体がシンセサイザーでキラキラっ!







私にとってフェニックスラブ絶頂期は
デビューアルバムからここまでだったように思います。
(今ももちろん好きですけど!)
フレンチタッチ❤️ なシンプルロック、良いわ〜








数々の名曲。
特に好きなアルバムです!!
モノトーンな(それでいて高度な)ギターに意識がはまる。






ヘナったトマのヴォーカルが
ついにスタイルを確立した!
カーディガンズの男版か? と思うくらい
ヘナってます・笑 そこがいいんだわ。






全てはここから始まった!
映画『ロスト・イン・トランスレーション』の
too young他、
今でも夢中になってしまう名曲がいっぱい!






各楽曲、彼らのサイトにも
ダウンロードアプリが貼ってあります→we are Phoenix









*****


角野恵子の共著書、翻訳本、よろしければ手にとってご覧くださいませ。


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by keikosuminoleb | 2018-01-19 17:35 | パリで日本酒 | Comments(0)
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2017年3月14日(火)
昨年11月にオープンした日本酒とシャンパンのレストラン
ENYAA エンヤにて開催された
ペアリングイベント。

合わせる日本酒は、諏訪の真澄
長野県のお酒です。
おとなりの県・山梨でも
私世代はみんな
清酒真澄のテレビCMを見て大きくなりました。
(これ本当。今もそうかもしれません)

そんな身近な真澄が、
パリでイベント!!
しかも、宮坂酒造の方にも
会場でお会い出来るなんて!!!
もう楽しみで楽しみで。



宮坂酒造の24代目(!!!)
宮坂勝彦さん
真澄の歴史を端的に説明。
右となりのスキンヘッドの方(長野在住フランス人!)が
それを翻訳。

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宮坂勝彦さんは、ロンドンに1年間
市場調査のための滞在をしていたそうで
英語も堪能。
通訳を通さず、直接ゲストたちとコミュニケーションできるのは
いいですよね。
メッセージがダイレクトに届き、
つながりが強くなります。
ここ、
やっぱり重要だと思いました。




この日のお料理
前菜、スープ、お刺身、天ぷら、メイン、の
5皿に合わせ、
5つの日本酒をペアリング。

ですが、特別に日本から手持ちで持参したという
今年の新酒
『真澄・うすにごり』がまず
ふるまわれました!!

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「この季節、諏訪に舞う
粉雪のイメージさせる新酒です」

と、宮坂さん。

これ、ものすごく好み!
山廃とか生酛とかが好きなのです。
しかし、数の少ない希少品なので、
パリで販売されるかどうかは・・・
難しそう。





お料理 1皿目
帆立、蒸し鮑、春野菜、キャヴィア

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京都仕込みの板さんが作るお料理、

美しいです❤️



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繊細なお野菜に合わせるのは
『真澄 やわらかタイプワン』

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アルコール度数12%未満
軽い日本酒。
前菜やアペリチフにぴったり。

「江戸時代の日本酒は、実は
アルコール度数が7〜8%だったと言われています。
この軽い日本酒は、新しいというよりも
原点回帰の1本です」

そうだったのですか!










お料理 2皿目
清汁仕立、キノコと生ハムとクレソン、トリュフ


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長野県の料理は、
キノコやイノシシなどの山の幸。
それに合う日本酒が、諏訪の真澄。
というわけで、山の幸のスープには
冬のお酒
『真澄 ひやおろし』


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春〜夏に寝かせた
しっかりタイプ。
アルプス酵母使用。

日本酒、というと、お刺身に合わせるイメージがあり、
よって、新潟風の辛口のお酒が
日本で消費される日本酒の80%以上を占めるそうです。
が、山の幸の長野のお酒は、旨みたっぷり
やわらかな甘口。
(甘口、という表現もどうかと思うのですが)

ふくよかでうまいです❤️








お料理 3皿目
鮪の炙りアボガド
仔牛のぶつ切りとアンディーブ

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鮪はもちろんですが、
仔牛がほとんど魚!

「ふぐブツのイメージです」
と、エンヤ共同経営者さんが教えてくださいましたが
本当に、
あの淡白な風味と
あの食感、
あれは魚、ふぐだと思う!!
びっくりしました!




合わせるのは
『真澄 辛口生一本』

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真澄の中でも一番生産量の多い
一番人気の高い銘柄とのこと。
これは辛口で、
真澄の中では異色の一本。
クラシックな、日本酒らしい日本酒。










お料理 4皿目
胡麻豆腐、オマール海老、雲丹海苔巻きの揚げ出し


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華やかな1皿に合わせるのは
『真澄 スパークリング』
!!!

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ラベルもおしゃれです〜!!






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一口飲んで
「これは・・・クレソン!」
と思ったのは私だけでしたが、
確かにクレソンの
青々としたいい香りがしました。

それを宮坂さんにお伝えすると
長野にも清流に自生するクレソンがあって、
それとイノシシ肉の料理に
真澄スパークリングを合わせたことがあるのだそう。

これまで
いろんなスパークリング日本酒を飲みましたが
『真澄 スパークリング』は美味しいこと以上に
インパクトに残る一本。
ふっと鼻腔に昇るクレソンの香り、
すごくないです?

ちなみに
『真澄 スパークリング』は
シャンパンと同様に
2年間の瓶内二時発酵で製造。







お料理 5皿目
チュルボ(カレイ)の備長炭焼き
鴨のロースト山椒醤油

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合わせるのは
『真澄 山廃 吉福金寿』



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王道〜〜〜〜!
風味たっぷりの真っ赤な鴨肉に
深みのある山廃が合いました。

いいですね〜 
フランス食材で作る京料理と
日本酒のマリアージュ、ペアリング!
あの人とあの人に
ぜひ食べさせたい、
あの人にも!! と
浮かぶ顔が絶えません。






最後のお食事は
鶏とシャンピニョンのそぼろご飯、赤出汁、香の物。

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うんまい・・・
(と言ったら全てが台無しになりますが、
本当にうまい!)




このお料理に合わせる、というわけではなく、
特別にプレゼントの1杯として
『真澄 大吟醸7号 山廃』



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7号酵母という酵母は
日本全国で生産される日本酒のほとんどに使われている
優秀な酵母だそうです。
その酵母が見つかったのが
真澄の蔵の中。
1946年の事。

この日、宮坂さんに教えていただくまで
全く知りませんでした。





デザートは、ほうじ茶のブランマンジェ❤️

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黒蜜がまた、よい❤️
カラメルソースではなく、コクのある濃厚な黒蜜。
日本の食材って、
改めて面白いです。




白を着てらっしゃるのが
板さん。

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フランスの食材で創意工夫を凝らし、
京料理を作ることは
難しいチャレンジだと思います。
(仔牛のブツ、とか!!)


一品一品、堪能させていただきました!
ごちそうさまでした!





左が、宮坂酒造24代目
宮坂勝彦さん!
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このパリでのイベントの後、
オランダやドイツにも足を運び
精力的に活動をされていました。
日本酒・真澄を知ってもらう活動、
そして、各国の市場を知る活動。




日本の、一地方の、ある酒蔵が、
こうして単独で海外に出て活動することは
ものすごい決断であり努力なのだと思います。
単純に想像するだけでも
かける予算があまりにも大きく、よってリスクも大きい。
それでも、可能性にチャレンジせずにはいられない、
常にその先を目指す精神が
酒造の方々にはあるように感じます。
だからこそ、24代も続いて今なお
存在しているのだと。



私が小さい頃、テレビCMで見ていた真澄を
パリで飲むことができました。
そしてこんなに素晴らしい方々と
お会いすることができました。
お声掛け下さり、本当にありがとうございました。


エンヤには近いうちに
ランチに行こうと思います!
なんでも京鯖寿司を出すとか!
フランスの鯖は、脂がのっていて最高に美味!!
(日本の鯖より美味しといつも思っている)
その鯖を使って、京都仕込みの板さんが作る鯖寿司!!!
食べないわけにはいきません〜〜〜!!




ENYAA
37 rue de Montpensier 75001 Paris
営業時間:
火〜土 12:00-14:00, 19:00-22:00
日曜 13:00-19:00
定休日:月曜

電話+33 (0)1 40 26 78 25
contact@enyaa-paris.com




*イベント情報はHPをチェック!













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by keikosuminoleb | 2017-03-28 06:23 | パリで日本酒 | Comments(2)

パリの日本酒事情

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la maison du saké ラ・メゾン・デュ・サケのユーリン・リーさん




このところよく
パリの日本酒事情について質問されます。

近い将来、フランス他海外の国々に
日本酒の輸出ビジネスを計画中の方や、
フランスで日本酒を広げる活動をしたいと考えている方、
海外向け日本酒本を企画中の編集者さん・・・などなど。



パリで日本酒はどんなですか?
と質問された時に、
私の個人的な感想としていつも答えているのは

「パリでは日本酒はとても評価が高いです」

という意見。

2011年のサロン・スピリッツ (*こちら!)でも
ワイン評論家や美食評論家、
ソムリエやシェフたちが本物の日本酒に出会い、絶賛する様子を
目の当たりにしました。

フランス人は小さい頃から、
例えばクリスマスのテーブルなどでご馳走を食べる時などに
「これはどこそこの作り手のフォアグラで、他に比べてよりレアだ」とか
「この生牡蠣はどこそこ産で、後味の甘みがすごい」など、語りに語る
大人たちに囲まれて育っています。
だから、
味覚を分析し、美味しいものを評価する文化・習慣が
各自の中にある。

「えー、そうかな?
フランス人なんてろくに料理をしないじゃない」

とおっしゃる方もいると思いますが、
これまで20年間フランスに暮らし、
フランス人の中でやってきた私の感想は上のとおりです。
シンプルに見える(特に美食に興味を持っていそうもない)高校生が
初めて緑茶を口にして
「なんだか芝生の中にいるみたいだね、
どの紅茶とも全然違う不思議な味がする。
でも悪くない、フレッシュで美味しい」
というようなことを言うのです!


美味しいものを評価する(ことができる)フランス人たちの
首都がパリですから、
文化的好奇心の高い人が密集しているわけで、
よって、
選りすぐりの日本酒がパリで評価されないわけがない。
日本酒の試飲イベント salon du saké サロン・デュ・サケも
毎回大盛況です!!



しかし!


「パリの日本酒人気は、メディアでの話。
実際にビジネスとして成立するほどの支持があるのか、となると
話は別です」

と、la maison du saké ラ・メゾン・デュ・サケのユーリン・リーさん。


日本酒ブームを本当の意味でフランスに根付かせるにはどうしたらいいのか?

それを真剣に考え続け、
結果、ラ・メゾン・デュ・サケをオープンさせた彼。

というのも、
たとえ盛大な試飲会を開催し、来場者たち全員が日本酒を絶賛したとしても
それが実際の利益(販売)につながらなければ、
将来的には
各酒蔵の経営者さんも
酒造組合の皆さんも
パリ進出を諦めてしまいます。

膨大な予算、エネルギー、時間をかけて、パリ進出の努力をする面々、
そんな彼らをサポートし、フランス市場への橋渡しをするユーリンさん。

「双方に利益が生まれなければ、続かない。
日本酒のパリでの発展はありえない」


このシビアなフィロゾフィーから
1 試飲イベント開催
2 そこで紹介した日本酒の仕入れ・小売
3 レストランでのサーヴ
全てを満たしてくれるラ・メゾン・デュ・サケをオープンさせたと。


どうしたら、フランスで日本酒が売れるようになるのか?
ずっと考えていると話ていました。
そんな時に、日本でヒットしたボジョレーヌーボーの戦略に
多くを学ぶそうです。

また、ラ・メゾン・デュ・サケは
昨年末、地下にヨーロッパ最大(?!)のウイスキーバーをオープンしたのですが、
それも

「ウイスキーブームは絶大なので、宣伝の必要がありません。
世界中から来店するウイスキーファンの皆さんが、ここで日本酒に出会う、
そんな思いでウイスキーバーを作りました」



ユーリンさんと話をしていると、
本当に応援したいと心から思います。

また、彼がフランス人のお客様にする日本酒の説明も、
彼独自のアプローチで面白い!
例えば、日本酒のタイプを「甘口、辛口」で区別せず
「サケ・モダン、サケ・トラディション」と区別します。
モダンの方はワイングラスで飲んだほうが美味しく、
トラディションの方はお猪口。
その理由は・・・


と、話はつきませんが、このくらいで。



パリで日本酒を買える場所は、
la maison du saké ラ・メゾン・デュ・サケの他に
パリ一番古い日本食材スーパー 京子食品
有名シェフ御用達の日本食材セレクトショップ workshop issé
など。
パリ13区チャイナタウンの中国スーパーにも
かなりレアな銘柄が置いてあってびっくりしました。

また、街場のワインショップでも、品揃えに工夫のあるところでは
日本酒や梅酒を扱っていたりします。
(チェーン店のニコラなどにはありません)
一度、そんなワインショップの販売の方と話をしたら、
日本酒の勉強会に参加したことがあると教えてくれました。
勉強会、どういった組織がオーガナイズしているのでしょう。
ジェトロじゃないだろうし・・・(ジェトロだったら万々歳ですが)
興味があります。

また、
獺祭はパリ支部がありますし、
盾の川も担当の方がパリにいらっしゃって、
食イベントなどに積極的に出展し、プロモーションされています。
一度、獺祭パリ支部の方に
近い将来どこでも普通に日本酒が買えるようになるといいですね、と言ったところ
「実はそれも良し悪しで、管理ができない店で売られるのは困る。
もし状態が悪くなったものを売られてしまったら、
お客様にはそれが獺祭だと思われてしまうから」
との事で、確かに
いい日本酒になればなるほど
ただ数が売れさえすればいいという問題じゃないんだ、特に発展途中の今の時点では、
と思ったのでした。
(注:人件費をかけてでも、自社製品を正しく伝えるために
努力している酒蔵もあるということ)


そういえば・・・
もう10年以上も前ですが、
フランス人ワイン評論家の家に呼ばれた時、
だいぶ前に開栓したであろう日本酒の瓶を戸棚から出されて
「それはもうダメだよ・・・」と思ったことがあります。
日本酒は、コニャックではありません・・・
開栓後に3ヶ月も4ヶ月も戸棚に入れておいたら、
別物になってしまいます。
・・・ということも、知ってもらわねば。
私はいつもフランスの友人に
「日本酒は蒸留酒じゃなくて、ワインと同じだよ。
アルコール度数もそうだし、
栓を開けたら早く飲んだほうがいいのも同じ」
と言っています。





変わって、
飲める店、という店では
ここ数年は
日本レストランに
いい日本酒がずらり揃っていて嬉しい!!
先日行ったpecopeco (*こちら!)や
izakaya issé
うどんのさぬき屋、お蕎麦の更(*こちら!
など。
ユーリンさんのおっしゃる通り、やっぱり飲める店の存在は重要です。
そこでどんどん消費されれば
どんどん広がる、活性化する。


ちなみに、15年前は
ホテル日航の鉄板焼きレストランですら
美少年くらいしかなかった・・・





以上、ざっとですが
パリの日本酒事情でした。
「限られた知識人たちの高尚なお楽しみ」から、
「広く一般に知られる存在へ」。

今年は、フランス初の日本酒コンクール蔵マスターも開催されます。
フランス人ソムリエたちによる
フランス人のための日本酒コンクール!!

パリの日本酒、盛り上げて行きたいです。
美味しいですからね、何しろ!!


⭐︎ ジェトロによるフランスへの日本酒の輸出ガイドブック
ヨーロッパの国別日本酒消費量等
具体的な統計が出ています。
参考になります。








* * * * * * *

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by keikosuminoleb | 2017-02-20 23:20 | パリで日本酒 | Comments(0)
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今年2月にオープンした La Maison du Saké ラ・メゾン・デュ・サケ。
お店の様子は → こちら! にアップしましたが、
ようやく、やっと、
ここのディナーに行きました!

コンセプトはズバリ、IZAKAYA!
メニューも、日本酒に合うラインナップです。
細かく単品で注文するのもいいですが、
この日は
OMAKASEメニュー42ユーロ
(1人分、約10品)をチョイス。

日本酒も、
今月のおすすめ3種類飲み比べを選びました。
厳選3種45ユーロ


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こちら! にも書きましたが、
ラ・メゾン・デュ・サケは月替わりで日本各地の酒造を招待し
店頭で大きく紹介しています。
これまでに、佐賀、四国、などがゲストに。
7月のゲストは京都!





オーナーであり
マネージャー、コンセプターでもある
ユーリン・リーさん。
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酒サムライの一人です。
*シャンパーニュ騎士団、ボルドーワイン騎士などあるように、
日本酒界のシュヴァリエ(騎士)に当たるのが
この酒サムライ。
フランス人酒サムライは現在2人のみ!

この日の3種ラインナップを以下に:
京都 羽田酒造『北山の里』
兵庫県 小西酒造『キュベ小西シュールリー』
香川県 川鶴酒造『川鶴』


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日本酒や和食は
器もいいですよね。
こういうディテールに
フランス人はとても敏感。



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この日のおまかせメニューは;
やわらか新キャベツと出汁醤油、
枝豆、
コーンのかき揚げ、
茶碗蒸しetc・・・


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鴨南蛮は鴨を抜いてもらいました。
しかしうまかった・・・
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ピリッと辛みの効いた薬味のネギ、
こういうのがフランスにはないのです。

こんなにクオリティーの高い居酒屋メニューを
パリで食べられるなんて〜〜〜!!!




75席の大箱!
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写真左がシェフ。
コルドンブルー出身です!


「たとえ日本酒を紹介するイベントを企画したとしても、
それだけでは不十分なんです。
試飲をしてもらって、
せっかく気に入ってもらえた日本酒も
買いたいと思った人にお売りできなければ
酒蔵さんたちの努力は実を結ばない。

そのジレンマをずっと抱えていました。

そこで、
ラ・メゾン・デュ・サケを作りました」



と、ユーリンさん。
そんな思いがあったのですね・・・



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レストランの冷蔵庫には
約120本の銘柄が並んでいます。
どれも、ユーリンさんが試飲し、
厳選したものばかり。

「この冷蔵庫も今は1台しかありませんが
近い将来もう1台増やす予定です。
毎月約千本の販売量を
3倍にしたいと思っています」


こんなに頑張って日本酒を広めている
フランス人がいるなんて!!
感動しますよ!




こちらは店頭の陳列棚。
夏季はは商品の劣化を配慮して
あまりお店には並べないのだとか。
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ユーリンさん、日本酒と和食の世界
堪能しました!
&
感動しました!!

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左がユーリンさん。
右は、
この日、ディナーを共にした東京の友人の一人。
ユーリンさんお見立ての一本を
私にプレゼントしてくれたのです❤️
ごちです!

この友人も日本酒マニア。
いつか、銀座『い組』に
ユーリンを連れて行きたいね!
あそこには流通しない希少な品が
たくさんあるから。
(『い組』を教えてくれたのも、じつは彼)



さて・・・

プレゼントしてもらった日本酒『古伊万里酒造・前(さき)』を、
パリに引っ越してきてから知り合った
ご近所さんたちと飲みました。
みんな、そのまろやかさに驚き、
「アルコールは体質に合わない」と言っていた
パリジェンヌも、お代わりしたほどです。

フランスででは「saké(サケ)」というと、
大変残念なことに、
中国レストランで食後に出てくる
透明の蒸留酒のことだと思う人がほとんど。
あれはあれでいいとして、
日本酒はワインと同じ醸造酒で
アルコール度数も16度程度、
香りも味わいも繊細な、別物なんだよと
教えることから始めなくてはなりません。
が、飲めばみんな好きになる!
これは例外なし。

ブルゴーニュ出身の若者で
ワインは苦手だけど日本酒は大好物! という人も知っています。

ユーリンさんのような人が、
根っからの美味しいもの好きで食いしん坊な
フランスの人たちに、
日本酒を伝えてくれるのは
本当に嬉しいです。


私もユーリンさん、全力で応援しますよ〜〜〜〜〜!





PS
プレゼントしてもらった
古伊万里酒造の『前(さき)』、
特別なお酒のようで、
蔵元もネット販売をしていないとのこと。
問い合わせはこちらから→古伊万里酒造コンタクト
あー、こんなにいい日本酒を
もう飲んでしまったよー!!!


PS2
7月25日から、私、
パリ13区に住んでいます。
2001年〜リュエイユ・マルメゾン(ナポレオン妃ジョセフィーヌの城)
2006年〜シャトゥー(印象派の島)
合計15年間の
パリ郊外ライフにピリオドを打ちました。
これからも有益で、ちょっとハッピーになれるパリ情報を
たくさんお届けしたいと思います!






*****


角野恵子の共著書、翻訳本、よろしければ手にとってご覧くださいませ。








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by keikosuminoleb | 2016-08-10 18:59 | パリで日本酒 | Comments(6)
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La Maison du Sake 今年2月、ついにオープンしました!

ラ・メゾン・デュ・ショコラではなく、
ラ・メゾン・デュ・サケ!

パリのど真ん中に誕生した、
日本酒のためのマルチ空間。
なんと500平米を超える、大スペースです!


その使い勝手は・・・
1 サケテーク:100種類を超える厳選日本酒の専門店
2 イザカヤ: 言わずもがな、日本酒と和食のレストラン。
3 サケバー: ワインバーの日本酒版。カウンターで軽く一杯049.gif

これにプラス、試飲会のためのスペースもあります。


実は、ラ・メゾン・デュ・サケには
明快なコンセプトがあり、
『毎月1県、または1地方をゲストに招き、
その土地の日本酒(と物産)を、大々的に紹介する』
というもの。

2月のオープン以来、すでに佐賀県と京都の日本酒が
ここからフランスへと発信されています。


そして、今月のゲストは、四国!
私も4月11日の試飲会に参加させてもらい
せっかくなので店内をぐるりと見学・・・


以下、
どうぞご一緒に!


ガラス張りのドアを開けると、すぐにカウンター。
ここがサケバーコーナーです。
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カウンターにいるのが、オーナー&コンセプターの
ユーリン・リーさん。
フランス人で最初の、酒サムライの一人。
酒サムライ、とは、日本全国の若手蔵元が集まり、
日本酒に貢献する人物に贈呈している称号、のようです。
詳しくは→酒サムライ公式HP

(ワインやシャンパンの “シュヴァリエ” のようなものだと
私は理解しています)

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ワイングラスで飲む綺麗な日本酒。
1杯3ユーロ〜。


「この日本酒、買って帰りたいな」と思ったら、
すぐ後ろのサケテークで購入できる!
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サケテークで扱う日本酒の種類は
100以上!
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奥へ進むと・・・


ざっと70席はある、広々ダイニング!
イザカヤ!!
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ユーリンさんが大好きな、カウンターもあります。
しかも、長さ10メートルという、巨大カウンター。



イザカヤではワイングラスではなく
おちょこですね。
箸の斜め置きがおしゃれ。
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さらに奥には、畳の間。 ここは20席分。
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サケテークを真剣に調査している白髪の老紳士は
ワイン評論家のミッシェル・ドヴァーズさん。こんな方です→ソシエテ・ボンヌのブログ
「光が好きでしょう?」
と、店に入るやいなやユーリンさんに一言。
それくらい、店内は自然光がたっぷり!
そして店内を奥へと進むと「紺と光のコントラストがいいね」。
派手な仕掛けではなく、光と色でもって
ドラマティックなムードを表現した内装。
ドヴァーズさんも感心の、
パリにはちょっとない演出です。



さて、冒頭の四国のお酒の試飲の話に。

ワインの生き字引=ドヴァーズさんと一緒に
試飲をさせてもらって痛感したのは、
「フランス人に日本酒を説明するときは
ワインと同じ方法を取り入れると伝わりやすいのでは」
ということ。

ワインはまず、テロワール。
日本酒を紹介するときも、
その土地の写真をたくさん見せてあげるといいと思いました。
こういう風景の中で、こういう人たちが生活し、
こんな食べ物を食べているんだ、こんな文化があるんだ、
というところを、丁寧に見せてあげることがまず、必要だと。
いうまでもなく、地図は必須です。

その土地のイメージがつかめて初めて、
「そうなんだ」と入って行ける。

ラ・メゾン・デュ・サケのユーリン・リーさんは
さすがにこの部分、よくご承知で
試飲会のテーブルには
素敵な写真満載のパンフレットが
用意されていました。
これら、パンフレットの素晴らしい写真を、会場の一番目につく場所に是非!
壁面のプロジェクター映像がよく目立つように、
テーブルの位置をそちらに持って行くと良かったのかな?



そして、フランスワインは
ボルドーなりブルゴーニュなり、
テロワールごとに特徴が異なりますが、
日本酒は土地・地面の個性というよりも、
各蔵元の目指すもの、技、そして水が
特徴を作るのだということも、わかってもらわねばなりません・・・
いちいち面倒ですが、ここも丁寧にやって行かねば・・・

「四国の日本酒の特徴は何?」
「他の土地の日本酒と比べて、どういう違いがあるの?」
「じゃあ、日本酒にテロワールは存在しないの?」

などなど、ドヴァーズさんからは
本当に、ワイン的な質問ばかりされたのです。

つまり、フランス人は
ワインの頭で日本酒を理解しようとする、のかもしれない。
それならこちらも、それ用に準備した方が
通じやすいというものですよね。
(コミュニケーションがスムーズだと、お互いとても気持ち良いです)


この日お会いした愛媛、香川、徳島の蔵元の皆さんは、
四国の日本酒の特徴について
的確に説明してくださいました。

「瀬戸内海の海の幸は
ヒラメやタイなど淡白な白身のお魚が多いので、
日本酒はそれを補う旨味・甘味の強いお酒が多い」


ご説明、ありがとうございました!


この日試飲した四国3県瀬戸内海の日本酒、
各蔵元の特徴はそれぞれに
どれもとても美味しかったです。
追って銘柄を追記します。

*以下、追記です!
5つの蔵元が、それぞれ3種類の日本酒を紹介!!

− 山丹正宗
− 山丹正宗大吟醸
− しずく媛

 *愛媛県観光物産協会公式オンラインショップを
  楽天市場ショッピングサイトに発見!
  もう一度是非飲みたい『しずく媛』、蔵元の定価1,566円で購入できます→山丹正宗 しずく媛
  愛媛県初の酒米しずく媛で作った日本酒、角がなく、慈悲深いまでにまろやかで
  海外に暮らす日本人には、もう癒しの旨味・・・にしては、ずいぶん手頃なお値段ですね・・・


− 阿波太閤
− 己道
− 瓢太閤(ひさごたいこう) 純米大吟醸


− 國重 純米吟醸
− 國重 吟醸
− 國重 特別純米


− 川鶴 袋しぼり中垂れ純米原酒
− かわつる さぬきよいまい
− 川鶴 讃州おいでまい


− 水と米
− 鳴門鯛 大吟醸
− 吟醸しぼりたて生原酒

  かく蔵のHPから、オンラインショップで注文ができるところもあります。
  是非チェックを。




近いうちに、ラ・メゾン・デュ・サケ、また行きますよ!!
ちゃんと着席して、1人の客として味わいたいです!!



11, rue Tiquetonne
75002 Paris
tel; 09 67 61 97 03
営業時間:サケテーク 11時〜(日曜は18時〜)
イザカヤ 19時〜
定休日:なし







ラ・メゾン・デュ・サケの
ディナーの様子 → こちら! アップしました!!!


ラ・メゾン・デュ・サケは
新しく生まれ変わったレ・アル こちら! からも徒歩圏内!!
この1〜2区エリア、変わりますよー!





【追記】
パリの日本酒事情、実際のところ
本当に盛り上がっているのか?!
ユーリンさんインタビューを交えて書きました⇨こちら!


* * * * * * *

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by keikosuminoleb | 2016-04-14 05:57 | パリで日本酒 | Comments(0)

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2016219日、

日本酒の『獺祭』と

フランス産のフォアグラを合わせるイベントに

ご招待いただきました。



場所は、Château de Courban & Spa Nuxe

ブルゴーニュ地方の田舎町にある、

感じの良い4つ星シャトーホテルです。

シェフは、木下隆志さん。

日本人!





だだっ広〜〜〜〜〜い耕作地の続く

フランスらしい風景の中をひたすら進み

(最寄り駅から車で約45分)

ようやくたどり着く石造りの小さな村・・・

そこに日本人シェフがいるなんて!

誰が想像するでしょう。

「フォアグラと日本酒のマリアージュ

という実験的な挑戦は、

日本酒に詳しい料理人にお願いするべきだ

と思っていました」

と、今回のイベントを企画したグループ

『セッチエム・グ』のジャン・デュソソワさん。

*HP Septième Goût



しかも、フォアグラという伝統的なフランス食材を

熟知している料理人でなくてはなりません。




木下シェフは、ディジョンや南仏の

星付きレストラン厨房に加え、

エリゼ宮の宮廷料理までも担当した

経験豊富な料理人。



伝統フランス料理の頂点と、

日本酒。

そのどちらも心得た料理人、ということで

木下シェフにぜひ! と話が進んだそうです。





さて、フォアグラは木下シェフが調理してくださるとして、

それに合わせる日本酒は?



日本で、そしてパリでも大人気の 『獺祭』から、

獺祭 EU50

獺祭 磨き 二割三分

獺祭 磨き その先へ




獺祭EU50は、フランスの酒税を意識し、

アルコール度数14度で作った特別な日本酒。

(詳しくは、

酒食ジャーナリスト・地域食ブランドアドバイザーであり

厳選日本酒手帖 知ればもっとおいしい!食通の常識著者の

山本洋子さんのブログ こちらを)





ジェトロの2011年資料によると、

アルコール度数15度未満の醸造酒(つまりワイン)には

100ℓにつき3.55ユーロの酒税がかかり、

15度〜22度未満になると、

233.51ユーロの酒税がかかることがわかります。

14度と15度、1度の差で

いきなり約70倍!

この70倍が、消費者の負担になるわけで・・・




「ワインの国フランスは、こうやって

自国の文化・産業を保護しているんですね」

と聞いたことがありますが・・・





さて、この3種類の『獺祭』を

4つのフォアグラ料理と合わせる。

これが今回、木下シェフに課されたミッション!







以下、

木下隆志シェフが披露した

フォアグラと『獺祭』の4つのマリアージュを、

順を追ってご紹介します。





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1皿目

獺祭 EU50 冷酒(810度)

鴨のフォアグラのフイユテ

クンバワ(コブミカン)のムース添え


バターではなく、フォアグラで層にした

フイユテ(パイ生地)!

フォアグラの香りとクンバワのムースが合います。

フルーティで軽い飲み口の獺祭EU50は、アペリチフにぴったり。









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2皿目

獺祭 EU50 ひなた燗(3035度)

小鴨と鰹節のコンソメと鴨のフォアグラのポシェ

ブルドールカブと揚げ餅のイルフロッタント


まるで懐石料理・・・

研ぎ澄まされた旨味成分が、器の中に凝縮。

温度を上げ、主張を増した獺祭EU50との調和・・・

・・・申し訳ないけど、白いご飯が欲しい!









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3皿目

獺祭 磨き 二割三分 冷酒(810度)

梨のグラニテとグレープフルーツ

桜の花のメレンゲ、ガチョウのフォアグラ添え


仕切り直しのシャーベット。

冷凍したフォアグラを、シャーベットの上に削る一品です。

シャーベットの冷たさで舌が麻痺しつつも

(ちょっともったいなかった)、

獺祭磨き二割三分の深みのある爽やかさを

楽しませていただきました。







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4皿目

獺祭 磨き その先へ 冷酒(1015度)

ビーツと日本酒でマリネしたガチョウのフォアグラのグリル

ビーツサラダ、ビーツのチュイル



誰もが絶賛した一皿!

とろりとレアなフォアグラには

ほんのり獺祭の風味・・・

隠し味の八角は、気づかないほどの微妙なところで

絶妙に塩梅されています。





「試作のために獺祭を試飲しながら、

フォアグラとの共通点は、

澄んだピュアな味わいにある、と気づきました」





という、木下シェフの言葉通り、

その双方の魅力が引き出された

見事なマリアージュ。

堪能いたしました!!


この後、私たちは

木下シェフによるディナーもご馳走になったのでした。





この日、フランス人ジャーナリストたちを前に

フランス語で堂々と料理の説明をし、

自分の意図したところを解説した、木下シェフ。

フランスで活躍する日本人シェフの

次世代を見た気がします。





厨房チームには

日本人料理人たちの姿!



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左が長谷川佐恵シェフパティシエール

その隣が木下隆志シェフ
みなさん若く、知的ないい顔です!!



リヨンやオーベルニュの2つ星、3つ星で活躍する

日本人料理人が、

木下シェフの元に集まったという。

(厨房はフランス人と日本人が4:6、

ホールは全員フランス人)




シェフパティシエールの長谷川佐恵さんは、

ご自分でパンも作っていて、

これがなんとも・・・

癒されるような、心にしみるお味でした。

フランス人ジャーナリストも絶賛!

(翌日、シャス・ア・クールの

ピクニックで出してもらった

長谷川佐恵シェフパティシエールの作・洋梨のタルトも、

恐るべき好評ぶり。

包んで持ち帰る人もいたほど!!

ああいうシンプルな焼き菓子が、目が飛び出るほど美味しい・・・

素晴らしいです。

やっぱり癒しの味、です)








13歳で料理人を志し、

中学校に通学しながら早朝の時間帯に修行を始め、

親の反対を押し切って進んだ調理学校は首席で卒業。

日本でプロのキャリアをスタートし、

21歳に渡仏した木下隆志シェフ。

13歳の若さで自分の仕事がわかっていたことも、

21歳の若さで渡仏の準備ができていたことも、

驚きの事実です。

現在36歳。


本当に次世代、いや、世代交代です!!



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このイベントで知り合ったジャーナリストたちも

確実に世代交代していました。




例えば、私がよく知っていた

ゴーミーヨ編集長に育てられた、という

30代の若手が、

ワイン専門誌を代表してイベントに参加するのです。

今まではこういうお集まりに行くと

料理でもワインでも、専門家は皆、年上ばかりでした。

が、完全にひっくり返っていると実感。



帰りの電車の中で、みなさん口をそろえて言っていました。



「フォアグラはクリスマスの定番で

フォアグラといえばソーテルヌだったけれど、

日本酒を合わせるのは全然悪くないね。

ソーテルヌを合わせるよりずっと軽く爽やかになるし、

重たいクリスマス料理に新しさが加わって

いいんじゃない?」






今年のクリスマスは、フォアグラ&日本酒で決まり! 017.gif



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フランス人の面々にそう思わせたのも、

木下シェフの手柄というものです。

本当にブラボー。

シャトー・ド・クールバンは

パリからはちと遠いですが、

日本から親戚や友達が来たら

1泊旅行で連れて行来たいものです。

観光名所だけじゃない、本当のフランスの魅力を

見て、感じることができます。





7, rue du Lavoir
21520 Courban
France
tel. +33 3 80 93 78 69
contact@chateauducourban.com


別の機会に、今回の会場となった

シャトー・ド・クールバンの

お部屋写真をアップします・・・ 分けないと、長くなりすぎてしまう。








ところで・・・

パリは日本酒ブーム!

日本全国の日本酒を集めた

サロン・デュ・ショコラならぬサロン・デュ・サケ

なども開催され、大盛況です。

とはいえ、

ボリュームゾーンでは今も

中華料理の食後に出される強い蒸留酒のことを

サケ、と思っているフランス人がほとんどなのだそう。

本当のサケ、日本酒は、ワインと同じ醸造酒で

アルコール度数も高くない、ということから

知ってもらわねばならないようです。





それを知る最初の一杯が『獺祭』なら

最高ですよね!

・・・『獺祭』が普通に、一升瓶で買える

日本が羨ましいです。



試飲したフランス人の、すべてを虜にする!
『獺祭ストア』ショップリストはこちら→HP






ちなみに、シャトー・ド・クールバンのお客様に、

日本酒をリクエストするゲストはまだないそうですが、

ジャパニーズウイスキーのリクエストはあるとのこと。

日本酒も、日本ワインも、

ジャパニーズウイスキーをフランスに広めた

ニッカの努力にならい、草の根活動&広告を、ということですね。

生産量の少ない日本ワインは難しいかー・・・





*シャトー・ド・クールバンのお部屋の様子は、こちら! です。

*この日の翌日体験した、
もっとも古く、もっともノーブルな狩猟
『シャス・ア・クール』は、こちら






追記:
2016年3月2日付の
「旭酒造株式会社 蔵元日記」こちら によりますと、
ネットで販売されている『獺祭』に膨大なプレミア価格が上乗せされているとのこと。
蔵元の希望小売価格の2倍にもなるそうです。

このブログにリンクを貼る際は、
製造販売元にも、それを購入される方々にも
(つまり、このブログを読んでくださる皆さんにとって)
有益な情報のみに絞らねば、と
決心を新たにした次第です。




* * * * * * *

                                                what's new in paris ? パリニュースは → a0231632_18374182.jpg      
   

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by keikosuminoleb | 2016-02-28 06:26 | パリで日本酒 | Comments(12)