リクルートスーモジャーナル フランス情報で伝えたいこと
2025年 03月 01日
去年からリクルートのスーモジャーナルで
自分のコーナー? を持たせてもらっています。
3年前からカメラマンの松永学さんの連載
の記事を時々担当させてもらっていましたが、
自分のコーナーを持たせてもらうにあたり、
心がけていることがあります。
それは、
「パリやフランスの情報を伝えることで、
日本の読者の皆さんの意識改革のヒントになれれば」ということ。
インテリア取材も、読者の皆さんのヒントになるようにと思い
インタビューをして、文章を書いていますが、
自前のコーナーではもう一歩踏み込んで
「今までこれで当たり前と思っていたけれど、
よく考えると理不尽だな。
改善策を考えてみよう」
と思ってもらえるような情報を届けられれば、と。
偉そうで申し訳ないですが
日本とフランス、二つの国の文化を知っている一市民として、
どちらの国にも有益で参考になりそうな取り組みや制度が
あることに気づかされる日々を送ってきました。
例えば、日本の「地域猫」。
これはフランスの人たちに教えてあげたい取り組みです。
そんな在仏27年間を送りなが、
せっかくなら、日本の読者の皆さんが、日々の中でちょっと立ち止まって
自分の生活と人生をを取り巻く環境を、考える時間になるような?
そんな情報を共有したい、と思うようになりました。
私は日本人ですが、29歳から28年間フランスに住んでいます。
日本の状況を、ちょっと離れたところから眺めることができる境遇なので
「これはお仕着せだ」と気づくことがよくあります。
でも中にいたら、俯瞰することはとても難しいと思います。
自分の人生の舵取りを、自分自身の手に取り戻す。
どの国にいても、たとえ民主主義国家で生きていても、
これは全ての人にとっての命題だと思います。
うっとおしい話におつきあいさせて心苦しいことですが、
でも、なぜフランスの断熱事情を書いたのか?
なぜパリの街づくりを知ってもらいたかったのか?
その理由がそれなのです。
断熱の全くない賃貸アパート(これが日本のスタンダードでした)の中で凍死した人のニュースや、
住人の暮らしやすさではなく、お金を優先した街づくりがされている話題が
日本から届くたびに、私はいきどおりを感じます。
よく「自助」とか言いますが、そんなふうに本人のせいにばかりすることが
正しい言い分としてまかり通っていること自体、おかしいと思います。
自分のことを助けない人間がこの世にいる、という前提が、そもそも異常ですよね。
こんな気持ちで書いています。
ぜひご一読くださいませ。
by keikosuminoleb
| 2025-03-01 19:11
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