10年にわたる修復工事を経て2022年9月再オープンしたフランス国立図書館リシュリユー館。
いま、珍しくTwitterを開いたら日本の情報、女優の鈴木京香さんが私財を投じて名建築を守ることを取材したルポルタージュのお知らせが表示されました。
日本の名建築が次々に姿を消している。それでもいいの?という問いかけがあり、私も常々興味を持っていることだったので、日本が文化にかけている国家予算をちょっと調べてみました。
「諸外国の文化予算に関する調査」といういいものが出てきました。 → こちら平成24年度文化庁委託、とあります。
この調査からわかるのは、国家予算に占める文化予算額の比率。フランスがダントツで1位、続いて、韓国、イギリス、ドイツ、アメリカ、中国、日本。日本が最下位でした。
他の数値も出てきますので、ご興味のある方はぜひ上 ↑ のリンクをご覧ください。
フランスが、たくさんの国家予算をかけて文化遺産を守っていることはこれまで26年間フランスに暮らしながら、じわじわと、そしてしっかりと、実感しています。上の調査結果を見て、やっぱりそうだったか、と思った次第。
そして、やっぱり、日本は文化に予算をかけておらず、文化遺産を守る努力も、文化支援も、あんまり熱心ではないわけです。
どちらも案の定でした。
日本から来た友人や知人とパリを歩きながら「地震のない国はいいですね、こうやって古いものが残っていて」
と言われるたびに、「いや違いますって、時間もお金もものすごくかけて努力して保存して後世に伝えているんですよ」
と話しています。めっちゃ手間がかかります。
国家予算をかけることに加えて、サマリテーヌを修復したLVMHグループやブルス・ド・コメルスを美術館に蘇らせたピノー財団など、プライベート企業や団体の努力もあります。
さらに、大小のアソシエーションも自分たちの地域の文化遺産を守るために活躍している。
それらを参考に日本の名建築を守ることがでできないか?日本の文化遺産も後世に伝えて行けるといいですよね。奈良・京都だけが日本の文化遺産ではないですから。
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