日仏の少子化対策と子育てをめぐる事情を
自分自身の経験や実感も交えつつまとめました。 → こちら!
フランスの少子化対策は、
日本のように「少子化対策」単体として取り組まれているのではなく、
多様性・ダイバーシティを実現する社会をつくる取り組みの中の一つなのだそうです。
ベビーカーも、車椅子も、目の不自由な人も、お年寄りも、
みんなが一緒に暮らせる社会づくり、まちづくりが行われた結果
フランスはヨーロッパで唯一少子化に歯止めをかけることに成功し
出生率2を維持してきました。
私がフランスで妊娠・出産をして感じたのは
ママ優先で楽だ、ということです。
例えば、産院に親戚がお見舞いに来てくれた時のこと、
ちょうど私の食事の時間に新生児だった長女が泣き出しました。
すると、義理のお姉さんが長女を抱き上げ
「ママのご飯が先よ」と。
これは楽じゃのう、と嬉しかったのですが、
その後退院し、一人の時に空きっ腹で授乳を優先した私は目眩をおこし、あわや倒れる寸前に。
「お姉さんは正しかった」と痛感した瞬間でした。
飛行機の安全のしおりではないですが、
まず自分の安全を確保してから、子供。
でないと、二人とも死んでしまいます。
長女が4ヶ月くらいになると、半日だけ預かってくれる託児所のお世話になりました。
そこでは「子供にちゃんと話して説明してください」
と繰り返し言われました。
まだ言葉のわからない赤ちゃんに? と思いましたが、これ、重要。
「ママは買い物に行って、戻ってくるから、
その間ここで友達と遊んでいてね」
そう説明する。
子供にちゃんと話すことは、その後ずっと私の育児の基本になりました。
時々日本で駄々をこねる子供を見ると、その子が気の毒になります。
ちゃんと説明してあげればわかるのに、
説明してあげないから駄々をこねているように見えるのです。
(話ずれましたね・・・子育てするのはお母さんだけで、お母さん一人に負担がかかっていて、そのストレスが子供にも影響している気がして仕方ないのですが・・・
なんというか・・・余裕がない感じを受けます。
私の偏見かもしれません。)
フランスの育児環境が完璧ではないですし
日本の児童館を利用して
他のお母さんたちと意見交換し、とても有益だった経験もあります。
ただ、やっぱりフランスの風通しのいい環境は
どの国のどの親にも、子供にも、必要。
子供を産みたいと思える環境がないとわかっていたら、誰も子供を産まないでしょう。
それから、毎日疲労困憊していたら、子作りなんてできません。
まずは夫婦仲良くです。
夫婦仲良く、快適に暮らせる社会を作る。
ダイバーシティを認める社会を作ること、つまり産まない人も幸せに生きられること、
そういうことが全部、少子化対策に有効だと思います。
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