外出制限の日常〜6 26日目 31歳 セラミッククリエーター サラさんの場合
2020年 04月 12日
名前:サラ・テロン氏 (女性)
年齢:31歳
職業:セラミッククリエーター doudou toucan
家族:パートナーと2人暮らし
住まい:若者に人気のサンマルタン運河から徒歩10分の、活気あるエリア
7階建てアパートの最上階、45m2
自宅から徒歩10分のところにアトリエがあるのはラッキーでした。
私と同じセラミックのクリエイターでも
自宅からアトリエまでの移動がメトロやバスだったりする人は
外出制限からはみんな、仕事を休んでいます。
毎日、通勤時には必ず 政府のサイト からダウンロードした
移動許可証を携帯しています。
これに記載されているように、テレワークが不可能な仕事の場合は
出勤が許されています。
いいえ、警察のチェックは、まだ一度も受けたことがありません。
通常は4人のチームで働いていますが、今は私1人だけです。
また、アトリエの一部をブティックにしているのですが
今は閉めていますし、
毎週5、6回開催していたワークショップもお休み。
本当に静かです。
制作作業に没頭できますし、
経営上の事務仕事から離れて
職人としての本質に立ち戻ることができたので。
doudou toucan は4人のチームで、
創業者は私、会社員が2人、
もう1人はフリーランスです。
フリーランスさんは、週の半分だけ出勤してもらっていましたが
今は自身の制作活動に集中しています。
もう1人は、産休に入りました。
普段通りの活気が感じられます。
今の生活は辛いですか?
外出制限で職を失った人や、
小さな住まいに暮らしている人、
劣悪な環境にある人のことを思うと
とても言いにくいですが、私にとっては辛いことではありません。
第一、辛いかどうかを問われれば、辛い思いをしているのは
私ではなく、他にたくさんいると思うのです。
私は今、健康ですし、眺めの良いこのアパートは
メンタルにとても良い影響を与えてくれますし、
それにもともと自由業ですから、
外出制限だからといって
改めて生活リズムを管理しているわけでもないのです。
会社勤めの人と違って、規律ある生活を送るよう
常日頃から意識しています。
さもないと、遅くまで起きていたり、
生活リズムはすぐにめちゃくちゃになるでしょう。
外出制限中も、同じ規律を守っているだけです。
新しいものづくりをしたり、
今まで試したことの無い技術にチャレンジしたりしたいと
思っています。
外出制限が終わったら、きっとたくさんの新作が登場しますよ!(笑)
ええ、本当にラッキーな境遇にあると思います。
彼はエコノミストで
アメリカのクライアントと仕事をしている都合上、
時差で遅くまで仕事をしていますよ。
もちろんテレワークに切り替えています。
クリエーターとして、商品を売る仕事の将来をどう見ていますか?
流行を取り入れる早さや、変化が求められる部分も少しありますが、
セラミックはスローライフというか、長く愛される要素の方が大きいものです。
外出制限を体験した後の世界は、後者の価値観が支持されると思いますから
その点では心配はありません。
でも、今後経済がどう変わっていくかは誰にもわかりませんよね。
そう思うともちろん不安は感じます。
誰にもわからないことを今から悩んでも仕方ないので
できるだけポジティブでいたいと思います。
運動不足は確かに辛いです。
毎週1回通っていたジムと
コンテンポラリーダンスもできなくなりました。
代わりにジョギングをしています。
今、大勢の人が走っていますよね。
家の中にずっとこもりきりなわけですから、みんな外で思い切り
心身を発散したいんだと思います。
それよりも、本を読んでいます。
交通量の規制は、外出制限が終わった後も、継続してもらいたいことですね。
私たちは日常生活に車は使いません。
バカンスに行く時に借りるくらいです。
商品の納品や配送も、アトリエのすぐそばに郵便局があるので
車がなくても全然困らないのですよ。
友達もみんな近所に住んでいるので、集合するのは簡単です。
それから電車に飛び乗って、
フォンテーヌブローでトレッキングをしたいですね。
メルシー、サラさん!
サラさんのブランド 『ドド・トゥカン』