パリ・カクテルフェスティバルで、マダムサケをキャッチ!

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2019年11月16日と17日の土日に開催された

パリ・カクテルフェスティバル。 → Paris Cocktail Festival HP



2015年に取材し こちら!、パブリックが若く

将来が楽しみな分野だと実感しました。



今回は、なんと日本酒のカンファレンスがあるとのこと。

見逃すわけにはいきません。



会場のエリゼ・モンマルトルへGO!


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会場に到着してびっくり、入場者の行列!!


カクテル、本当に人気です。

4年前よりさらに成長している!!




会場を埋め尽くすメーカーのスタンドを見ても
それは明らか。

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人ごみをかき分けて、カンファレンス会場へ。



日本酒専門輸入会社『マダムサケ』のアドリエンヌ・ソニエさんと、

カクテルバー『フレカンス』共同経営者兼バーテンダーの

ギヨーム・ケンザさんによる日本酒の説明会です。



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  • Adrienne Saulnier (Madame Saké) 



  • Guillaume Quenza (co-fondateur de Fréquence - Paris)




マダムサケ創業者の、アドリエンヌさん ↓

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日本酒はどのようにして生まれるのか

(水、こうじ、酒米を発酵させて作る、
蒸留酒ではなくワインやビールと同じ醸造酒、etc)


どのように飲まれているのか

(結婚式など重要なイベントに欠かせないもの、
しかし戦後から徐々にビールやワイン等に押され始め・・・etc)、


などなどを、イラストやグラフ、

ビデオを使いながら解説。



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続いて試飲です。

京都の澤屋まつもとのkocon → 澤屋まつもと HP


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若き20代目が様々なチャレンジをしている

面白い蔵とのこと。

ぱっと見ワインのような瓶からして、

新たな試みが感じられますね。






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香り華やか、

ファーストインプレッションはとてもフレンドリーで、

時間が経つと日本酒らしい存在感を表す、

そんなお酒でした。


グラスの隣に写っているのは

パリ・カクテルフェスティバルのチケット。

(カクテル x2杯
ジントニックアトリエ 1回
ホットカクテルアトリエ 1回
シグネーチャーカクテルアトリエ 1回
フォトセッション*プリクラ 1回)




日本酒を味わった後は、

ギヨームさんによるカクテルトーク。

彼のカクテルバーでは必ず、日本酒ベースのカクテルを

メニューに載せていとのこと。




「アルコール度数の低い、軽い飲み口のカクテルが

好まれる傾向が、年々高まっています。

だからこそ、カクテルに日本酒を導入することは有益です。

他のアルコールにはないフレーバーと

スムースな飲み口を与えてくれます」





と、ギヨームさん。





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米酢ベースの自家製シュラブと天狗舞、

ビターリキュールを優しくステア。

シェイクはしません。



試飲したところ、どことなく

きゅうりの酢の物のような? 残り香。

カクテルと言うよりは、冷製コンソメ的感覚・・・?

不思議!

フランス人ゲストの反応が気になります。

と、ギヨームさんに質問したところ、

評判はいいとのことでした。




アドリエンヌさん、ギヨームさん、彼のお店のバー・ウーマン。

(フランスでは、バーテンダーのことをバー・マンと言います。
だから女性はバー・ウーマン) ↓

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参加者の質問で面白かったのは

「日本には日本酒のカクテルがありますか?」

と言うもの。


「フランス人にとってのワインと同じで、

日本人が日本酒を飲むときは、そのまま飲むのが普通です」


と、アドリエンヌさんが回答していました。






アドリエンヌさんのお父様は、

フランスワインを日本に輸出した

ほぼ最初の人物なのだそう。


しかも、ワイン商としてのファミリーの歴史は

1822年にさかのぼるそうです。



アドリエンヌさんはそれこそワインにどっぷりと浸かって成長し、

2008年、お父様が経営するワイン輸出会社で働き始め、

2015年、日本酒輸入会社マダムサケをたった1人で開業。




すぐに、高級百貨店「ボンマルシェ」の食品館

「グランデピスリー・ド・パリ」や、

和食ではないフランス料理のレストランで

取引を始められたのは、

ワインで培ったノウハウや人脈があってのことでしょう。

以前、「グランてピスリー・ド・パリ」の

ワインセラー責任者にインタビューした際、



「マダムサケの日本酒の説明は

私たちフランス人にとって実にわかりやすい。

どの時期にどの日本酒を揃えるべきか、

どうおすすめすればいいのか、

具体的に、系統立てて教えてくれます」




と話してくれたことを覚えています。






ル・モンドのこんな記事を見つけました ↓







近いうちに、きちんとインタビューさせていただきたいものです。

ギヨームさんの店にも行かねば!!



日本酒カンファレンス参加者の年齢層は

若者からナイスミドルまで、という感じでした。

これがワインの見本市になると、

ぐっと年齢層が上がります。

また、1/3 は女性でした。







カンファレンス終了後、スタンドを視察。


約50のブランドが参加。

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来場者は、

プロが75%、愛好家が25%。







各スタンドのプロフェッショナルが、

試飲をさせながら商品説明をしてくれます。

もちろん、カクテルもつくってもらえます!



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コニャックのスタンド ↓

これはメーカーではなく、コニャック組合が出しているはず。

入口入ってすぐの、一番いい場所にありました。


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カクテル業界も、女性の存在感が

年々増しています!!





ハッと目をひくオリエンタルなラベルは

ジャパニーズジン、ETSU 悦。


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初めて見ました!

HPを探したのですが見つかりません。

スタンドのバーテンダー氏によると、

北海道のジンだそうです。





オールドファッションのツイストカクテルを

つくってくれました。

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これが地味なのに美味しい!!


さすが、パークハイアットパリ・ヴァンドームの

バーテンダー! ↓



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もう一つ、日本的という点で目に止まったのは

SAKURA ULTRA VIOLET という名前のカクテル ↓


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さくらという名前のリキュールを使用。



ドライのスミレをトッピング。

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さくらとスミレのフレーバー、とのことでしたが

味わった感じはピーチでした。

しっかり濃いカクテルだった!








どのスタンドも人垣がすごいのですが、

こちら、ホットカクテルのアトリエは特に大人気 ↓

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ホットカクテル!

興味津々です。



フランスの温かいアルコールドリンクというと、

やっぱりヴァンショー(ホットワイン)を思い出しますよね。

ヴァンショーは、若干煮込んで作りますが、

ホットカクテルはそうではありません。




エスプレッソマシーンや

フィルターコーヒーの道具を駆使し・・・




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2種類のカクテルを披露していましたが、

私が見たのはアイリッシュコーヒー的な1杯でした。

ホットカクテル、最近オシャレなブラッスリーなどで

カクテルメニューに登場しています。







こちらはジントニックのアトリエ。

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ヨーロッパのジントニック流行は不滅ですね。




シグネーチャーカクテルのアトリエでは

シャンボールを使ったカクテルの作り方を

披露していました。


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かわって、こちらにも女性バーテンダーの姿。

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「私もー!」「俺もーー!!」

と、挙手でリクエストするゲストたち・笑






本屋さんのスタンドもありました。

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一番目立つ正面に、日本酒の本が!!


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パリに日本酒を広めた第一人者

故・黒田氏の著書です!




「日本酒の本なら、そこにももう3、4冊あるよ」

との店主の言葉に導かれて・・・





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確かに!


ブルーのSAKEの文字に惹かれて手に取ると、

なんと先ほどカンファレンスを行った

アドリエンヌさんの著書でした!

迷わず購入。








プラスチックのストローを敬遠するバーが増えている昨今。


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竹製のストローは

ロングとショートの2種類があり、

しかもお掃除用のブラシ付きで販売。







やっぱりサロンを見に行くと

新しい発見がありますね!





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日本酒への注目度、女性バーテンダーの活躍、日本タッチのカクテル、

そして何と言ってもこの賑わいがニュースでした!





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by keikosuminoleb | 2019-11-22 08:29 | カクテル/ ワイン/ バー | Comments(0)

パリ在住26年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


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