
グレタ・サンバーグ、グレタ・トゥンベルグ、グレタ・トゥーンベリ・・・
国によって読み方は色々ですが、
この16歳のスゥエーデン人活動家のことを
日本ではあまり話題にしていないように感じます。
ウィキペディア(日本語) →こちら
2019年2月23日(土)、
グレタ・トゥンベリさんがパリでデモ行進を行いました。
スタート地点はオペラ座。

「将来のために学校に行って勉強しても意味がない。
環境破壊の渦中で生きる私たちに、将来はないから。
政治家は、子供達の将来のために
ちゃんと今すべき仕事をして!」
と訴え、彼女が学校を休み
スゥエーデン国会前で座り込みを始めたのが
2018年8月。
その報道をフランスのラジオで聞いた時、
グレタ・トゥンベリさんのまっすぐな思いに
私もまっすぐ打たれました。
同時に、当時はまだ15歳だったと思うのですが、
日本でいう中学3年生の女の子が
CNNなどのマイクに全く動じず、
流暢な英語で、しかも理路整然と自分の意見を述べる姿に
「これだけのことができれば、もう学校に行かなくても十分」
とも感じたものです。
感心した、という以上に、感動でした。

そんな彼女がパリに来るとなれば、私も立合わないわけにはいきません!!
というわけで、一眼レフ持参で現場へ。
初めてその姿を見たとき、目頭が熱くなりましたよ。
私たち大人は、何をやらなくてはいけないのか百も承知でいながら、
何の行動もしません。
原因は、どうしても今現在の懐具合が
最優先になってしまうせいだと思います。(実際、日々の生活は重要です。自分でやらなきゃ、誰も助けてくれませんから)
だから、既存の経済サイクルをうまく回してくれそうな
企業や政党を支持して、
「あとはお願いします」と、無責任に委ねる。
原子力発電、大量生産と輸送のCO2、有害物質を使った産業、
農薬・・・・・・
(ブルーになります・・・)
でも私たち大人だって、ほんの数年前までは
グレタさんと同じ子供でした。
そして現在私たちの周りには、これからの世の中を生きる
若い命がたくさん存在します。


グレタ・トゥンベリさんは、パリまでの移動に飛行機を使わず、
船と電車でやってきたのだそう。
ちなみに、パリでの前に、
ロンドンやブリュッセルなどの都市では複数回にわたり
デモ行進をしています。
「パリは出遅れている」と、こちらのメディアの報道。
環境問題を取り上げる際に世界の終わりを訴える知識人や政治家に対し、
「私たちは、世界の終わりを考える前に
今月末をどうするか必死なんです」
と訴えたのは、黄色いベストの人たち。
その言い分にも、心底共感します。(私も同じです)
だからこそ、個人個人の心がけだけでは達成できない
大きな改革が必要で、
グレタ・トゥンベリさんや彼女の元に集まる
若者たちは、それを訴えているわけです。
(たとえば、脱原発は個人レベルではできません)

今年3月、実家山梨で約4週間を過ごしました。
その間、これだけ環境のことを考えなかったことは
これまでの私の人生になかったかも? と思うくらい、
環境を粗末にしている実感がありました・・・
例えば、コンビニで何か買うと、
自動的にビニール袋に入れてくれます。
コンビニが悪いわけでも、そこで働く人が悪いわけでもなく、
それが当たり前のままで止まっている日本社会は大丈夫なのかな
と心配になりました。
ヨーロッパでは、ストローや綿棒など
1回こっきり使用するプラスチック製品は、禁止の風潮です。
他にも、スーパーのビニール袋廃止、
テイクアウトのプラスチック容器も禁止。
パリにできたのだから、東京だってできるはずですよね。
こんな現状に、日本を旅行する外国人観光客は
びっくりしていることでしょう。
他にも、温泉などで個人のお湯の使い方を見ながら
どうしてこんなに無駄にできるんだろう、と心が痛くなったり・・・
この、「一昔前でストップしている」感じは
いったい何が原因かなーと考えます。
島国であるがゆえに、隣近所と比較する機会が少ないせいでしょうか。
それとも、国民が日々の生活に疲労困憊していて、
外の様子に関心を持つ余裕がないからでしょうか。
わかりません。
でも、これだけは言えることとして、
今、ヨーロッパでは、環境を考えない政治や経済活動はありえません。
日々のニュースでも、環境は必ず取り上げられています。
以前読んだ隈研吾さんのインタビューによると、
中国でも環境が最優先とのこと。
(北京オリンピック以前から頻繁に中国で仕事をされている経験から)
オリンピック準備に余念のない日本、この機会に
環境についてもうちょっと世の中を見た方がいいように思います。
(こういうことを言うから日本の親や親戚から嫌われるんですけど)
グレタ・トゥンベリさんは飛行機を使わないので、
日本までやってくることは多分、ないと思いますが、
彼女の意思が日本にも届きますように。
氷山が溶けて、タイフーンが多くの命を奪って、
飲料水すら貴重になる、そんな地球で生きてゆくことを
子供や孫に平気で課す人など
いないはずですから。
フランスのロードムーヴィー
『Demain』 ドゥマン、明日。
ニューヨークのユネスコ本部でも上映された話題作。
当時中学生だった娘が、課外授業で見に行き、
「よかったよ」と教えてくれました。
今すべきこと、できることは何なのか、
すでに行動している人々を、
農家、政治家、教育者、などなど数カ国をたずね取材した
ドキュメンタリー映画です。
面白かったです!!
ボヘミアンラプソディより100倍見応えある!
↓
Fridays for future. The school strike continues!
日本の関連記事を以下に ↓
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