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パリ在住21年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


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L'inconnu 〜 ランコニュ パリで体験するイタリアンガストロノミー

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「パリでイタリアン? できれば別の店がいいな」


と、日本からの旅行者は思いますよね。

その気持ちは、私もよくわかります。
パリ滞在なんて一生に何度もないことですし、
その上、日数も限られています。
せっかくならフランス人が食べている、普通のフランス料理を食べたいもの。

でも、美味しい料理が好きなら、
ぜひ試していただきたい。
というか、試さないとソンをします!!!!! 
レストラン『ランコニュ』!


檜垣浩二シェフの店。

場所は、パリで一番シックな百貨店
ル・ボンマルシェのすぐそばです。
パリ7区、官庁街でもあります。



2015年11月のオープン初日にランチに行き、
「日本人シェフの店には、わざわざ行きたくないな」
と思っていたそれまでの自分が、
いかに馬鹿だったか
即座に思い知りました。

↓ 


パリで、

日本人料理人が作る、

イタリアン。



不思議ですよね。
なぜ? と思います。

『ランコニュ』〜 まさに、「未知のもの」であり「無名のもの」。



でも食べれば
和食出身の日本人シェフが、どうして
パリでイタリアンなのか、

理屈抜きで伝わってくる。



それは、

自由の国、美食の国での
飽くなき挑戦

なのだと感じました。
美食を追求する、飽くなき挑戦です。



そんな檜垣浩二シェフが
オープンから2年半が経った今、
新しい取り組みをしているとのこと。


なんでも、約1ヶ月間の期間限定で

「食べながらイタリアを旅し、新発見する」

メニューが供されている、とか?


これまですでに
トスカーナとヴェネチアをテーマに
メニューが展開されたのだそう!


6月のテーマはローマ。

早速その全貌をご覧あれ!

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アペリチフに
季節のオリジナルカクテルをいただきつつ・・・
(ニワトコの花の自家製シロップを使用)



アミューズは左から時計回りに
野菜のジェラート、
アーティチョークのライスコロッケ、
ソラマメのタルト。


ソラマメのタルトを一口、口に含めば
そこは春の花畑。
新鮮なソラマメに、花のような? ハーブのような??
香りが差し込まれ、サーヴィス担当の奥様に質問したところ
オレガノの効果なのだそう。
なるほど!
オレガノもフレッシュなものは
ラベンター的な、ちょっと花に近い香りがするのですね


コーンに入っているのが、野菜のジェラートです。
ローマといえば、映画「ローマの休日」
そしてジェラートですよね。
ヴィシノワーズをパルメザンの旨味で
コクたっぷりにしたようなジェラートでした。
極薄したてのコーンは、あれはどうやって作るのか?
サクサクの食感、香ばしさが
野菜のジェラートに混ざり合い、
なんとも言えない調和でしたよ〜〜〜〜〜!!







前菜

サルティンボッカ

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「本来は、仔牛にセージ、生ハムなどを載せた料理ですが

季節の食材をたっぷりと盛り込んで
市場のにぎやかな風景をイメージした一品に」


とのことで、同席した友人たちも
「これがサルティンボッカ?!」
とびっくり!

食材の勢いを、そのまま以上に良い状態で
テーブルにのせる、
檜垣シェフらしい一品!







魚料理

花付きズッキーニと、アンコウ。

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花付きズッキーニ、なかなかお目にかかれない
デリケートな食材です。

歯ごたえも心地よい、
ベビーサイズのズッキーニ。
大切に、いただきました。







パスタ

魚介の手打ちパスタ!!!

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「ローマのあるラツィオ州の南や沿岸では
新鮮な魚介類も食べられます」


そうなのかー!
で、手打ち麺ですが、
卵を効かせているのかな?
手間暇かけて作っていることが
麺の姿からわかりました。
細い板状の一本一本の両端が
ひらひらとカットされた、
見たこともないパスタ(麺)なのです。






デザート


サビルム


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「古代ローマには、チーズケーキのようなデザート
サビルムがありました。
これを現代版に」



確かに、一つ一つのパーツを
一旦バラバラにしたチーズケーキ、
という感じ。






はちみつのカヌレと
ヴェネチアのコーヒー💗

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普段はコーヒーは飲みませんが、
イタリアでは飲みます。
あんなにいい匂いがしたら、
たとえ後で頭が痛くなるとわかっていても(そういう体質らしい)
注文しないわけにはいきません!

心地よい酸味のあるコーヒーでした。
一般的なイタリアのものより
上品仕上げなのかな?
(イタリア料理に関しては
もっと本場で食べて、経験値を積まねばなりませんね、私)




さて、こちらのローマメニュー、
料理がサーヴされるその都度に
小さなカードがテーブルに添えられます。

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これはシェフからのメッセージ。

どんな意図で、どんな思いで
このレシピを作ったのか。
ローマの名所のグラフィックに添えられた文章に
シェフの心がこもっていました。

メッセージカードを持ち帰れば
旅行の思い出を持ち帰る気分。




ちなみに、7月3日からは
ナポリがテーマです!






ランコニュ、という名にふさわしく、
派手さのない、でもとても落ち着く内装。
奥様のホスピタリティーがまた
心地よいのです。

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美味しいし、リーズナブルだし、居心地がいいしで、
常連さんたちがなかなか人に教えない
という・・・



でもね、教えてあげましょうよ!

この日、私に付き合ってくれた
東京の友人2名は

「今回のパリで一番!」

「いや、今までのパリで一番!!」


と、大絶賛。

食に関する仕事をしている二人に喜んでもらえて
私もホッと一安心・・・ でした。
なぜなら
「角野さんの情報はいつも確かね」
と、言ってもらいたいですから。






檜垣浩二シェフ!

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この日はたった一人で
すべてを切り盛り中。
忙しい厨房に押しかけてしまい、申し訳なかったですが
檜垣浩二シェフのお人柄を
友人二人に見せたかったのです。




いかがでしたか?


「え〜 パリでイタリアン〜〜」と
それでもおっしゃいますか?!




「これはイタリアンじゃないね」
「ガストロノミーだね、美食だね」

と、友人二人の意見です。
オープン初日に一緒に行った
フランス人美食家も、同じことを言っていましたよ。



思うのですが・・・

映画「アマデウス」を見ると
当時隆盛極めるイタリア音楽の様式の中で、
葛藤するモーツアルトの姿が描かれています。
あれが実際のことだったかどうかは置いておいても、
檜垣浩二シェフは映画内のモーツアルトと同じことを
しているのでしょう。
イタリア様式を借りた、檜垣浩二シェフのオリジナル料理。
イタリア料理という様式の中で、自分の料理世界を
自由に作曲し、演奏している。

だからこそ、勝負の舞台がパリなのかな、と思うのでした。
東京でも、ミラノでもなく。






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4 rue Pierre Leroux
75007 Paris
電話:01 53 69 06 03
定休日:月曜
(日曜は昼のみ営業)





夏季休業のお知らせ:
2018年7月22日(日)から
8月17日(金)ランチ営業まで、
ランコニュは夏季休業いたします。
夏休み明けは、8月17日(金)ディナーから!















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Commented by cdg2e at 2018-07-05 10:13
凄いですね!!!
イワサキ
Commented by keikosuminoleb at 2018-07-05 14:45
> cdg2eさん イワサキさん、

世界の檜舞台で勝負しないわけにはいかない、
その探究心には感服します。

機会がありましたら是非!
by keikosuminoleb | 2018-07-04 05:15 | FOOD | Comments(2)