growthey 〜 グロウゼイ、住まいの中に菜園を!

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2018年3月22日
パリ13区のオーガニックスーパー『ビオコープ』で
室内菜園のアトリエ。

家の中で?
コンポストもできるの?

と興味を持ち、参加しました。




「庭もない、バルコニーもない、
そんなパリの住人だって
アパートの中に家庭菜園は作れます!」

という新コンセプトを提案する
『グローゼイ』によるアトリエです。




参加して驚きました。

『グローゼイ』を立ち上げたのは
まだ20代に見えるジョアンナさん。
2016年12月にそれまでの仕事(メディアの世界で働いていたそうです)を退職し、
カナダのモントリオールで都市農業を勉強。
そして今年4月、
家の中の家庭菜園を可能にする『グローゼイ』を発売!
素晴らしい行動力であり、スピードです。



そのスピードの源は、
とても明確な彼女のアイデア。
家の中に家庭菜園を作る、つまり
それ用のミニプランターを作成するわけですが
構成している素材の全てが
リサイクル、オーガニック、再生可能の価値観に則ったものでした。


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ミニプランターの木材は、運送用パレットの再利用。
(普通、1回使ったパレットは、廃棄処分になるそう)

ミニプランターの底に敷きつめる大粒のセラミック片は
廃材を原料に作られたもので、パリ近郊の生産者から入手。

その上に敷くジュートの布は
コーヒー豆の袋の再利用。
パリのコーヒー屋さんから分けてもらうそうです。

腐葉土もパリ近郊の生産者の、
しかも循環農業に基づいたアルチザナルなもの。

キットに含まれる種ももちろんオーガニックで
しかもF1ではない。
つまり、作物になった後種を採集すれば、
また芽を出すわけです。



木製のプランターには、植物に必要な明かりを与える
ライトも付いています!

これら、全部が1つになって
自宅に届くのですから手軽。
送料込みで、1キット280ユーロ!




この日のアトリエでは
種をまくのではなく、苗を植えました。

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「土というのは、むき出しの状態を好みません。
むき出しにしておくと、必ず雑草が生えます。
そうやって自分自身を覆おうとするのです。


だから
土を裸にしないために、必ず表面を覆ってあげましょう。
今日は、卵の殻を砕いたものを撒きます」

と、ジョアンナさん。

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可愛いですよね!

日本にはミニ水耕栽培の装置があり
キッチンの調理台の上に置いても清潔でいいな、と思うったものです。
ちょっとハーブを使いたい、なんて時に便利そう。


で、この日、『グロウゼイ』のアトリエに参加して感じたのは

「土を触るのはいいな」

ということでした。
土から芽がでる、そしてレタスになる、
そんなプロセスを好きな人たちの気持ちに
少し共感できた気がします。


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家まで届けてくれるし、
徹底してエシカルだし、
ジョアンナさん、現代人のニーズをよく理解している!
我が家がここまで狭くなければ
ぜひ1つ欲しいところです。





さて、
『グロウゼイ』室内菜園を完成させたところで
今度は種まきアトリエ。

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私も元農家の娘なのでわかりますが、
畑に直接種をまくことはまずありません。
畑には苗を植える。

そして苗は、小さな容器で作ると便利、
ということで、
卵のパックやトイレットペーパーの芯、
みかんの皮を洗って乾かしたもの、などを利用すると良いそう。

知らなかった・・・



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卵のパックに腐葉土を入れて、
種をまいて。


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パックのフタに、どの種を植えたのか
名前を書いておくといいですね。






ビオコープの一角で、
こんな感じのアトリエでした。
女性ばっかり!


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再生可能、は
女性のメンタリティーなんでしょうかね。





そして・・・

『グロウゼイ』アトリエの数時間後。

『レ・ザルシミスト』によるコンポストアトリエが。
残念ながら
私は参加できませんでした。




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しかしながら、とても興味があります。
毎日出る茶がらや、野菜のクズなど、
手軽にコンポストにできたらどんなにいいか。


『レ・ザルシミスト』は
家庭の生ごみを自転車で回収して
コンポストにする、という会社!!!
こちらは男性陣が頑張っていました 166.png







ちなみに、このビオコープ、
コンポストも量り売りしているのですよ〜〜〜


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しかも野菜売り場で!!


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ラ・リューシュ・ド・トルビアック
(トルビアック通りのハチの巣箱、という意味)
という名前のビオコープです。

パリに数件あるビオコープの中でも、
ここは量り売りがとても充実しています。
定番の雑穀類や豆類、ドライフルーツの他に、
コーヒー、ハーブティ・・・
オリーブオイル、ワイン、そして蜂蜜なんかも!




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買い物して気持ちがいい
ビオコープ
ラ・リューシュ・ド・トルビアック
好きです。






おまけ:
アトリエで蒔いた種、
本当に芽が出ました!!
プランターに植え替えてあげなくては〜

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4月20日追記:
グロウゼイのジョアンナさんから
こんなに可愛い写真が届きました!
住まいの中の菜園、もやは新しいインテリアオブジェですね。

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Commented by kanafr at 2018-04-06 09:13
このアトリエいいですね。
今食材でも自分で育てた方が一番安全な気がします。
近所にビオのスーパーはありますが、コンポストは売っていなかったような...記事を拝見して、今度ちゃんとチェックしなきゃと思いました。
ベランダに細ネギと水菜はプランターで育てていますが、キュウリと枝豆はダメでした。
種を花の栽培みたいに直接まいてしまったんですが、苗にしてから植えないといけないんですね。知りませんでした(恥)
卵のパックを利用したり、又卵の殻を撒いたり、もう知らない事ばかりでした。
凄く参考になりました。有難うございます。
Commented by カトウ at 2018-04-10 15:47 x
恵子さんらしい、いい記事だね!
Commented by keikosuminoleb at 2018-04-11 15:15
> kanafrさん

参考にしていただけて嬉しいです!
そして枝豆の栽培にトライしたとは、驚きました・笑
卵の殻は一度洗ってからよく乾かしたものを、あのように細かく砕くそうです。

都市型農業を勉強する学科がある、というこじたいが
私たちの学生時代には考えられなかったように思います。
人類が、たとえ少しでも良識のある方向に進めたら、と思いますよね。

Commented by keikosuminoleb at 2018-04-11 15:16
> カトウさん

あら! 懐かしの東京のカトウさん!笑

嬉しいですねー! ありがとう!!!
by keikosuminoleb | 2018-04-03 06:33 | オーガニックとエコロジー | Comments(4)

パリ在住26年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


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