世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_03570612.jpg
Les Etoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン
「ムージャンの星たち」と名付けられたイベントが
南仏の村ムージャンで開催されました。
今年で第11回目!

これまでは毎年9月のランデブーでしたが、
今年から6月に変更。
世界中から集まる有名シェフに出会え、
ついでに夏を先取りです 058.gif


*マンダリンオリエンタル・パリで行われたプレス会の様子は→こちら!
一体どんなイベントなのか? 説明しています。

*イベント初日、開会セレモニー後の
ティエリー・マークスシェフインタビューの様子は→こちら!
南仏の山を背景に、なんとも言えないロケーション!



今年の参加シェフは130人以上、
来場者(観光客)は24000人を記録したとのこと!


以下、会場の様子とイベントの雰囲気を
一緒に見て行きましょう!
鮮やかなピンク色のゲートをくぐり
ゆるゆると坂道を登ると、メインステージに到着。
(坂の道なりには、
シャンパンやオリーブオイル、スイーツなど、物販スタンドが並びます)


メインステージ!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16041774.jpg


ティエリー・マークスシェフと
Raphaël Haumont ラファエル・オモン氏が
デモンストレーションの真っ最中。
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16071698.jpg


ティエリー・マークスさんといえば、
分子料理で一世を風靡した存在。
伝統料理の正反対を追求していると思われがちですが
彼の話を聞いていると
エスコフィエから続くフランス料理の精神が
一本一筋に続いていることがわかります。
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16093924.jpg
そんな彼とタッグを組んで
料理を前進させているのが
若き科学者ラファエル・オモンさん。
(左の紺のポロシャツ姿)
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16120816.jpg
この日は、卵も砂糖も使わない
ムース・オ・ショコラを実演!
「チョコレートの本来の味わいが際立つレシピです」
と、ティエリー・マークスさん。

ムース・オ・ショコラの基本レシピは
チョコレート、卵、砂糖・・・バターが入ることも。
この基本に対して
ティエリー・マークスさんは
「どうして卵が必要なのかな?」
「どうして砂糖を?」
と、いちいち純粋に疑問を持つのだそう。

ムースのテクスチャーのために卵白が必要なのであれば
それを使わず、
つまりチョコレート以外の雑味を加えず、
泡立てる方法はないのか?
チョコレート以外の余計な材料が入らなければ
さらに砂糖を加える必要はないのでは?


・・・そんな夢のような調理法が
二人の研究によって可能に!

溶かしたチョコレートに
天然発泡のミネラルウオーターを加え、
ある装置の中に入れれば
チョコレートはムース状になるのです!
この装置は、ペルーなど
標高の高い土地と同じ気圧を再現する機械で・・・
今後、料理の世界に広く普及されるそうですよーー!

もう1品、フルーツの香りや風味を
余さず閉じ込めたコンフィチュールの作り方も
実演。

「皆さんは、ジャムを作る時にいい匂いがすると
美味しくできるなあと嬉しくなると思いますが、
私たちは、大変だ!せっかくの成分が
空気中に散らばってしまっていると感じるのです」
と、ラファエル・オモンさん。



こんなに内容の濃いデモンストレーションを
無料で見れるなんて!
全く予期していませんでした・・・



誰とでも気軽に記念撮影してくれる
ティエリー・マークスさん。
ここでは主催者の皆さんと。
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16133454.jpg
左から
ジャーナリストのMadame Anne Garabédian さん、
今年のメインゲスト・シェフのThierry Marxさん、
レストランLa Place de Mougins シェフのDenis Fétissonさん、
ムージャン観光局職員でイベント責任者の Alexia Marabelleさん。



さて、散歩を続けると・・・
ここはアトリエ会場。
大人向け、子供向け、エスニック料理、パティスリーetc
様々な料理教室が各テントで
同時進行で開催されています。
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16150398.jpg
子供向けのアトリエ。
「今日ここでフォンダンオショコラの作り方を覚えたら、
家に帰って、お父さんお母さんに
作ってあげてください。
それが目的ですよ」
と、シェフのAlan Geaam アラン・ジェアムさん。
パリにレストラン3軒を持つオーナーシェフです。



変わってこちらは
Hotel Oustau de Beaumanière
ホテル・ウストー・ド・ボーマニエール
シェフのグレン・ヴィエル(Glenn Viel)さん。
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16155931.jpg

二つ星の生ラヴィオリです♪
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16182909.jpg





そしてこちらは、レバノンから参加の
Joe Barza さん!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16193137.jpg

国際色豊か!

これらアトリエ(料理教室)は有料です。




ポールボキューズ広場では
カクテルのアトリエ、
テーブルセッティングのアトリエ、
チョコレートの勉強会など、
無料参加できるものがたくさん!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16233498.jpg
バーテンダーの仕事は
シェフやパティシエに続く人気を獲得中です。




こちらはフードトラックコーナー!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16300552.jpg

イタリアのアイスクリーム、
ニースのパンバニア、
ベトナムのボブンなど、
南仏の太陽に似合う料理がずらり!

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16261248.jpg


「寿司スイーツ」なるものを発見!

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16322702.jpg

リ・オ・レ的なお米と
ジャムやフルーツの組み合わせ・・・のようです。
食べてみたら、ちゃんと美味しかったですよ。
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16335414.jpg



このほか、ムージャンの旧市街のあちこちに
物販スタンドが点在しています。

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16362128.jpg
ハンガリー名物のロール菓子を
この場所で焼いて販売しているスタンドも。

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16382551.jpg


太い木の棒にパン生地(?)を巻きつけ
オーブンで焼くお菓子です。
こういうシンプルな食べ物、
みんなが好きだし、飽きません!!!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16402044.jpg

カンヌから内陸へ約6キロ、
小高い山のうえに平和に佇む南仏の村、ムージャン・・・

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_04055741.jpg

中世からずっと変わらない教会。
(こんな感じのいい村がいくつもあるから
南仏はすごいです)

世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16350667.jpg
中世の村全体を使った
食のイベントが、レ・ゼトワール・ド・ムージャンなのでした。

村に点在するイベントのスポットを歩けば
同時にこの村の魅力を発見します。
有名シェフを招待し、大勢の観光客を呼び寄せ
チャーミングなムージャンの存在を知ってもらう。
とても効果的な宣伝方法だと思いました。

参加シェフたちにとっては、
一般の人々と直接会って話しをする
貴重な機会なのだそうです。
ファンの素直な反応は嬉しいですよね。


世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16422606.jpg


世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16433230.jpg


初日アトリエで作ったという
マカロンのピセスモンテ!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16462572.jpg

サッカーのユーロ杯に合わせて
参加国をイメージしたデザインです。
鮮やかさがすごいなー!
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_16475742.jpg
by カーニュのマカロン専門店
MIC MAC macaron



この地方のワインの
ワイン騎士の皆さん。
(コートドプロヴァンスかな? 確認します)
世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_04010478.jpg


雨続きのパリから、飛行機で1時間半。
ニース空港に到着すると、気温は28度でした。(パリは17度)
クオリティーオブライフ、という言葉が
どうしてもちらついてしまう・・・南仏に来るといつもそうです。
太陽の光は、億万長者にも私にも
平等に降り注ぎますから!


こんな素敵な南仏で
各国から集まる有名シェフたちと直接触れ合うことができる
レ・ゼトワール・ド・ムージャン。
来年2017年の開催は
6月23、24、25日金・土・日曜日です!!





*イベントリポート第二弾!
ムージャン散歩の様子は→こちら!
オススメの雑貨店もあります!!





*Merci Les Etoles de Mougins de m'avoir fait découvrir cette manifestation magique!






* 旅行中のwifi、調べました。
頻繁に海外旅行をする友人やライターの皆さんが
よく利用しているのはこちら ↓


他にも、
フランス1日970円 
サイトから簡単に見積もりができます→ 海外旅行レンタルwifi 楽天トラベルグローバルwifi
イモトのwifiより10円お得。





* * * * * * *

角野恵子、こんな仕事をしています。→こちら
取材、コーディネート、旅のお手伝い、ご質問etc コンタクトはこちらからどうぞ。→こちら


応援クリックお願いします → にほんブログ村 海外生活ブログ パリ情報へ




                                                what's new in paris ?  パリ情報毎日アップしています → 世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_18374182.jpg      
   

                                                    my daily life  日々のスナップ集→ 世界中のシェフが大集合! Les Étoiles de Mougins レ・ゼトワール・ド・ムージャン2016_a0231632_1838120.png

Commented by kaolulu-nv at 2016-06-19 18:33
こんにちは、すみのさん。
南仏の素敵なロケーションにグルメなイベント!!
記事を拝見して、いつかこの時期に行ってみたくなりました。
皆さん装いもすっかり夏ですね〜。
個人的には星付きレストランには縁がない私が、ティエリー・マルクスさんはとても尊敬しています。料理人を目指す若者のための学校を開いているところが素敵です。もちろん、他のシェフたちも料理を教える仕事はされていますが、授業料が高額だったりします。それだけの覚悟が必要ということなのかもしれませんが、全ての人に(無理ならば、可能な限り多くの人に)平等の機会を与えられることの方が大事だと私は思うんです。
料理界は人手が足りないくらい、活気があります!
ガストロノミーの世界はボランティアでは成り立たないと怒られてしまいそうですが、マルクスシェフのような方がもっともっといたらいいのにと、いつも思っています。
Commented by keikosuminoleb at 2016-06-19 19:21
> kaolulu-nvさん

私も同じ理由でティエリー・マークスさん(マルクスさんの方が正しいですね)を尊敬しています。

ちなみに、料理学校の授業料が高いのは、使用する材料の金額が高いからだそうで
これはシェフ自身にはどうすることもできないところなのですよね。
一流の料理人を育てる学校で、一流の素材のなんたるかを教えないのはやっぱり問題ですから。

マークスさんの場合、刑務所で料理を教えたりしていますよね。
こういった場では一切の経費が国家予算から捻出されるのでしょう。

成績が悪く、成長した環境にもあまり恵まれなかった自分自身が
料理のおかげで独り立ちし、
現在の経験や可能性を得ることができたと
繰り返し伝える姿勢にも感銘を受けます。
「だからみんなにもできる」と。

料理で人づくり、料理で未来づくりをしているところは
アラン・デュカスさんとも共通だなと痛感しました。
本当に素晴らしいことですよね。

私も自分にできることから、と思わされます。


Commented by akiko_tp at 2016-06-19 21:18
詳細なレポート、ありがとうございます!
やっぱり行きたかったな~。来年は絶対子連れでも突撃してきます!
あ、MICMACはカンヌではなくて、カーニュのお店のようです。私は全く知らないところだったので、機会があればお店のぞいてみます。
Commented by keikosuminoleb at 2016-06-20 04:19
> akiko_tpさん

ご指摘ありがとうございます! 
すぐに訂正します・・・よかった、教えていただいて。
以前からカーニュやカネをカンヌと区別しない悪い癖(?)があるのです。

でも、コートダジュールにマカロンはちょっと暑いですよね?
その辺りも工夫しているのかな?
試食させてもらったのはもっちり系でおいしかったですよ。

by keikosuminoleb | 2016-06-18 21:09 | イベント & お披露目 | Comments(4)

パリ在住26年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


by KSL