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パリ在住20年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


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林檎の礼拝堂 田窪恭治 sanpo

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2017年5月2日
ゴールデンウイークに 林檎の礼拝堂 へ。
芸術家田窪恭治氏の代表作の一つを
日本からの面々と連れ立って見に行きました。

ノルマンディー地方の
サン・マルタン・ド・ミュー村にある
小さな小さな礼拝堂。
ファレーズ観光局に事前に連絡を取り、
日時を指定して開けてもらいます。
そのくらいひっそりとした集落にある、小さな小さな礼拝堂なのです。



約束の時間を過ぎても
なかなか到着しない担当者・・・
でも大丈夫、ちゃんとこの通り、中に入ることができました。


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教会入り口正面の
木と一体化した壁画。




優しい光が差し込んでいます。



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屋根瓦の一部が
色ガラスになっていて
これももちろん、芸術家の作品。
確か、ノルマンディー地方の職人に作らせた、と・・・
地場産業の支援もしたわけですね。
そして、この土地の人々と一緒に
作り上げたということ。

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春夏秋冬、林檎の風景で描かれた
礼拝堂の壁面。

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ここに来るまではフレスコ画だと思っていたのですが、
なんと、壁に色の層を作り
それを上から削ることで描いた
壁画なのだそうです。

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想像しただけでも困難なテクニックを
なぜ田窪氏は採用したのでしょう。
その理由は、きっと著書 林檎の礼拝堂 に書かれているはず・・・


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フランスの田舎らしい
小さな小さな礼拝堂でしたが、
そこにいる時間は
どこか日本を思い出させるような、
不思議な感覚がありました。


そして一歩外に出れば
ノルマンディーならではのこの風景です。


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りんごの木、菜の花、そして牛。

こんな風景の中に、日本人芸術家が人生をかけて作り上げた
大作がある。
その作品を、完成から約20年が経過した今も
情熱と誇りを持って、
訪れる人々に伝える地元の方々。
人と人のつながり、
文化と文化のつながり。
芸術と愛が絆になった
つながりを、しっとりと感じた訪問でした。







さて、林檎の礼拝堂へのアクセスは、
公共の交通機関では実現できません。
私たちは例によって(去年のパトリック・ロジェアトリエ訪問ツアーこちら!と同じように)
パリランデヴー社の大沢さんにお願いしました!
8人乗りのミニバスで、
パリの滞在ホテルから目的地まで楽々移動。
しかも、
フランス国家公認ガイドの大沢さんの案内で
印象派ゆかりの港町オンフルールも歩き、
パリに戻る道々サヴォワ邸にも寄った、という
とても盛りだくさんな(わがままな)日帰り旅行でした。
フランスで自由な旅をしたい方、
パリランデヴーおすすめです!!




ちなみに、この日帰り旅行が実現したもう一つのカギは、
「林檎の礼拝堂をこの目で見たい!」という
パリ好き姉妹の長年の夢。
彼女らは田窪氏の著書もしっかり読んで
完璧な予習をして来ていました。





アマゾンから注文できます。





*『林檎の礼拝堂』写真掲載は、
田窪夫人の許可を得ております。
田窪様、特別なおはからいをありがとうございました。






*****


角野恵子の共著書、翻訳本、よろしければ手にとってご覧くださいませ。








角野恵子、こんな仕事もしています。→こちら
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Commented by Marie at 2017-06-01 02:23 x
ステキですね〜
フランスの、この土地に。
日本人の彼にしか、できない!
そんな「無二」のチカラをずしずしと、感じます‥‥
素晴らしい場所を、ご紹介いただき。
ありがとうございました。
Commented by keikosuminoleb at 2017-06-01 03:13
> Marieさん

私自身、今回ご縁があって見に行くことができたことを
本当に幸運に思いました。
これというのも、去年のパトリック・ロジェアトリエ訪問ツアーに
ご参加くださった方々のおかげ。
彼女らのイニシャティブに同行させてもらったような次第なのです。

現場に立つと、芸術家の執念の物凄さを感じます。
執念という言葉はネガティブなのかもしれませんが、
他の言葉が見つからないくらい、強い思いがそこにありました。
すごいことですよね・・・

by keikosuminoleb | 2017-05-31 19:04 | 旅のお役立ち情報・治安 | Comments(2)