Le Club ル・クラブ 〜 パリジャンのためのバトームーシュレストラン

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バトームーシュの名を知らない人は
まずいないと思います。


セーヌ川の遊覧船として
最初に登場したのがバトームーシュ。
来年で創業70年とのことですが、
私はもっとずっと前から、それこそバリ万博時代からある、
と思っていました。


パリと言えばエッフェル塔であり、セーヌ川であり、
そして、セーヌ川に浮かぶバトームーシュであり。
多くの人にとって、きっとそうだと思います。



日本語のサイトもあります。



このバトームーシュ、
観光客の、それも団体のもの、というイメージが
定着しているように感じませんか?



しかし、
かれこれ30年前でしょうか、
私の父が初めてパリを旅行した時のこと(もちろん団体でした)。

バトームーシュのディナークルーズ体験をして

「パリの紳士淑女のカップルが
大きな犬を連れて入ってきて
不思議な感じがしたな。

観光船と言っても、観光客だけのでもないんだな」

と話してくれました。



パリジャン・パリジェンヌにとって、
パリは宝物!

そのパリを、人工的なライトを当てながら
移動する船で鑑賞する。
しかも、船上ディナーを楽しみながら。
(これも父の談)

特別なひと時を味わえるに決まっています。



パリジャン・パリジェンヌも、バトームーシュをもっと満喫したい!
そんなニーズに応えるべく
バトームーシュカンパニーが
レストラン『Le Club』をオープン!!




バトームーシュ乗り場の脇に停泊する
船の2階にあります。

(*つまり、ル・クラブは停泊船内にあるので
他のバトームーシュのように移動はしません)




Chef Baptiste Capdeboscq
シェフのバティスト・キャドボスクさん。

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ジャーナリストのめんめんに
本日のランチコースを説明。

魚介を多く使ったメニュー構成なのは
ガストロノミーレストラン出身のシェフだからでしょうか、
それとも
今のパリジャン・パリジェンヌの好みを
反映してのことでしょうか。
両方、だと思います!!




まずはカニの前菜。
わさびを使った自家製マヨネーズ(ごく少量)
で和えています。

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一切れ添えた
ラディッシュの漬物、いい感じだった!





前菜もう1品は
自家製のテリーヌ
(フロマージュ・ド・テットだと思う)
フォアグラ入り。

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これも自家製とのこと。




ここでちょっと一口メモ:

「セーヌ川の遊覧船で出る料理は
全部冷凍食品」
と、ずっと思っていました。
それは、1998年頃にフランスのテレビで見た
ルポルタージュのせいです。

でも、バトームーシュは創業から一貫して、
仕出しのものや
冷凍食品を、一切使わないそうです。
料理はすべて自家製。



しかも
ル・クラブのシェフは、
テリーヌも、デザートも
自分が手がけないと気を悪くするそうで、
だからパティシエを雇わないと・笑




メイン1品め
ホタテ貝柱の根菜添え。

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香ばしく焼き上げながら、
中はレアのこの加減。

根菜はカラフルなビーツで、
こちらも柑橘の味を染ませて
工夫がされていました。





2品め
カビヨとエビ、ビスクソース。

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エビの下にあるウイキョウも
よかったです!!




3品めの子牛の一皿は
写真がなく・・・
入手できたらアップします。







食後のチーズに添えたサラダ、
レモン汁少々を絡めてあって
とてもフレッシュでした。

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きれいですよね💗





デザートは、レモンタルト風の一品でした。
(タルトのかたちはしていませんでしたが、
レモン風味のクリーム、メレンゲ、サブレ・・・
あれはレモンタルトでしょう)






窓の外に目をやれば、
この絶景!!!


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エッフェル塔の足元に
金色に光る玉ねぎ群が見えますか?

これが噂の、ロシア正教会です。

ユネスコ世界遺産として保護されている
セーヌ川沿いの風景も、
変わることがあるのですね。
(プーチン・・・)






レストラン内はこんな感じ。


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立派な花は、いい店のバロメーター。


下のテーブルには
この日のランチに合わせたワインと
ミネラルウオーターが並んでいます。
watershop のウオーターソムリエ氏がセレクト。


その奥に見える小窓の向こうは・・・





厨房です!

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シェフ、バティストさんと
アシスタント氏。

オープンキッチンではありませんが、
ホールから一続きで丸見え。
常に完璧な状態でなくてはなりません。

お客さんたちにとっては
安心できる要素の一つ。





テーブル席は
船らしい、横の広がりが贅沢。

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バースデーなど、特別なシーンにも
ふさわしいですね。


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奥のテーブルからでも、ちゃんとエッフェル塔と
セーヌ川が見えます〜〜〜

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ビジネスランチ中のムッシューたちも
開放的な気分に浸っている様子。


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デッキに出るとこの眺め!
ババーン!

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ここは、バースペース
monsieur mouche
ムッシュー・ムーシュです!

去年の夏のオープン以来、
『パリで最もいけてるルーフトップ』に
何度名前が上がったことか!!

去年の夏、パリはテラス以上に
ルーフトップがはやりでした。



スタディングスタイルのスペースと、
ソファーでくつろげる
ラウンジスペースがあります。


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ラウンジスペースからも
エッフェル塔とロシア正教会のツーショットがバッチリ。



左側に顔を向ければ
アレクサンダー三世橋。
夜はまた、さぞや眩いことでしょうね。

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ムッシュー・ムーシュでカクテルの夕べ!
もいいですね〜

ミクソロジストがいるそうなので、
こちらもチェックしないと。



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ル・クラブ(そしてムッシュー・ムーシュ)は
バトームーシュの乗り場の
左の船です!


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↑ こちらです。                   


 










階段を上って・・・

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こんな感じ!


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夜の雰囲気も知りたい!!

ル・クラブのメニューは
前菜13ユーロから、
メイン25ユーロから。
セットメニューもあります。
結構お手ごろでしょう?!











【おまけ】
去年、パリ祭の花火を見ながらディナーのひと時を過ごした
船上レストラン
フロウ・パリは→ こちら!

エッフェル塔の眺めに関して言えば、
フロウ・パリよりもル・クラブ! でした!!







【2019年2月 追記】
シェフが新しくなりました!!





*****


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Commented by whitelacenonyo at 2018-03-31 09:10
今回もフレッシュな情報、素敵でなレストラン、それもセーヌの上で、、動かない、、
理想的ですね〜〜
バトウームーシュはパリへ行くたびに
黄昏時から夜になるまでに ビールを飲みながら
夫や姉、サロンのメンバーと、ひとりでも乗りました、
前回は乗らなくて心残り、、
次回はル・クラブを予約したい、、メモ、メモ、、
Commented by keikosuminoleb at 2018-03-31 16:36
> whitelacenonyoさん

船から見るパリは、まさに「古都」ですよね!
私も時々バトビュスなどに乗りますが、その度に
パリの街の美しさに感動します。

ル・クラブ、特別感いっぱいで、それでいて手の届くお値段で、
きっとご満足頂けると思います!
Commented by kanafr at 2018-04-01 09:59
パリにいらしたら、やはり一度はセーヌ川を遊覧というのはいいですよね。
今年は、セーヌ河の氾濫等あり、遊覧船でお仕事をされる皆様やこのツアーを組む旅行者の方達など、船が通らず大変ご苦労されたと思います。
ようやく水が引き、船も開通し、本当によかったですよね。
Commented by keikosuminoleb at 2018-04-01 16:34
> kanafrさん

増水には本当に難儀されたようでした・・・
それからやはり、ここ数年の世界情勢にももろに被害を受けたそうです。

ところでバトームーシュ向かい、対岸になる左岸に
セーヌ川の上に浮く島のようなテラスのような公園が出現していますが
もういらっしゃいましたか?
私はまだです。
今度その場に行ってみて、どんな感じか見てこようと思っています。
パリ市のこのお金の掛け方は適切なのかな?
対岸が美しくなるのは嬉しいけど、と
ランチの席で話題になっていました・笑

by keikosuminoleb | 2018-03-31 02:17 | FOOD | Comments(4)

パリ在住26年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


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