keiko's paris journal <パリ通信 - KLS> keikoparis.exblog.jp

パリ在住20年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


by KSL
プロフィールを見る

L'Archipel - ラルシペル、物々交換が新しい!

a0231632_05352017.jpg


L'Archipel ラルシペル(=列島)、見てきました!

去年の夏ころ、初めて存在を知って、
以来とても気になっていた場所。
まず、このシャペルのような場の写真に
グッときました。



ラルシペルは、社会のために開かれたスペースで、
本体はオロールというアソシエーション(社会貢献を目的とした非営利団体)です。
*オロールHP Aurore


1871年に始まったオロールの活動は、
フランス全土に広がっています。
その一つが、ここ、
パリ8区の元修道院(19世紀の建築!)で開始されたのが4年前。
去年からは
従来の活動である避難者の受け入れの他に
「ラルシペル」として、
シャペル他一部を
一般のすべての人にも開放。
様々なアクティビティーが提供されています。
(注:これ、ちゃんとアソシエーションの人に取材しましたから!)



a0231632_05411950.jpg

そのアクティビティーもユニークで、
なんと
無料コンサートの他に
本の物々交換、
洋服の物々交換、
など!

不用品を寄付する、とか
めいめいにフリーマーケットで販売する、とか
そうではなく、あげて、もらってくる、という。
これ、新しいですよね!



a0231632_05374909.jpg
というわけで、毎週土曜日が
この物々交換デー。
シャペルにずらりと並ぶ本棚の本、どれでも
自分のいらなくなった本と交換が可能です。
(*一部、一番奥の棚のものだけは、閲覧のみ)


a0231632_05434124.jpg
アラン・シャペルやトロワグロの料理本。
不朽の名作も無料でもらえる!



でもこの日の私の目的は本ではなく、
洋服でした。

シャペルのさらに奥へ進み・・・



トロックショップへ!
トロック=物々交換する
a0231632_05473106.jpg
まず、入り口で
持参した洋服を渡します。
靴やアクセサリーは1ポイント、
Tシャツは2ポイント、
コートは4ポイント・・・

持参した品々がポイントに換算されます。

次に、
カードに名前とポイントを記してくれます。

あとは、
このポイント分だけ、好きなものをもらって帰っていい、という。

カードはトロックショップで保管してくれるので、
一度に使い切らなくても大丈夫。
また次回、
もしくは家族がやってきて
使うこともできます。




ここもなんだかかわゆいー❤️
お部屋のようになっていますよ〜。
左側にお茶のセット、見えますか?
これも多分、無料です。
a0231632_05483363.jpg

全然期待していなかったのに、
私好みの品々が・・・!
ゴールドのサンダル、サイズさえ合えばもらっていました。
a0231632_05502491.jpg


新品の、こんなへんてこな靴も。
こういう出会いは、こういう場所の醍醐味ですよね。
a0231632_05515189.jpg



プチバトーのワンピース、
モルガンのスカート、
パタウガスの靴(これは私が持って行きましたが)、
コート、
アクセサリー、
下着(!)、
コスメ、
食器、
子供服、
紳士服、
など、なんでもあります。

本当に、なんでも持って行っていいのですね。

これらの品々の中から
私はイヤリングとタイツを4足、
サンダル、ベルトをもらいました。
ポイントがかなり残っています。

そして・・・

なんだかホクホク気分!
無料でもらえる、って、嬉しいものですね!
考えてみれば、家族や友達からのプレゼント以外には
人生初体験ですよ!





シャペルには、
マイリトルパリの顔、九重加奈子さんのイラストが。
a0231632_05534301.jpg
ラルシペルにはマイリトルパリ他
作家や企業が協力し、本や機材、内装の提供などを
しています。
今の時代・・・誰もがちょっとした助け合いの気持ちを
必要としているのかもしれません。
困っている人も、そうでない人も。




加奈子さんのイラスト満載の
マイリトルパリの本、日本語に翻訳されていますね。


a0231632_05543887.jpg
そんなシャペルの一角にある
コーヒー、お茶、オーガニックのジュースコーナー。
やはり無料。
募金箱に気持ちを置く仕組みです。



a0231632_05560654.jpg
RF
レピュブリック・フランセーズ


ラルシペル、いい発見でした!


a0231632_05574956.jpg
L'Archipel
26 bis, rue de Saint-Pétersbourg
75008 Paris
土曜日(物々交換):12時〜19時
日曜日(ブランチ、ヨガ):12時〜18時30分
*このほか平日・週末ともにアクティビティーあり
プログラムはFBをこちら





おまけ。
私のもらってきたものたち。
これにプラス、大きなピアスももらってきました。
タイツとベルトは新品。
サンダルも多分新品です。
a0231632_06001507.jpg


もらってきたサンダルを履いて
ご満悦の次女 016.gif
a0231632_06545363.jpg
「天国みたいにらく〜」
今度は家族みんなで見にいこ〜ね〜。
無料だから、お金のない学生だって楽しめます。





もう一つ、おまけ。
ラルシペルに行って、良かったなーと思ったのは、
助けを必要としている本当に厳しい立場にいる人たちと、
そうではないオシャレな若い女の子たちや
私のような一般のレベル内で困っている人たちが
みんな入り混じって
同じ活動をしていることでした。
洋服を選んだり、本を読んだり。

昔、私が若い頃、
仲良くしていた友達(というか彼氏)が
本質的に何もしていないのに何かしたつもりになるのは良くない
というようなことを言って(助け合いなどの話です)
そうだよな、と思ったものですが、
今は違います。
たとえ何もできなかったとしても、
何も感じなかったり考えなかったり、知らなかったりするよりは、
少しでも注意を持つ方がずっといい。
第一なんだってそうですが
自分にできることをする以外にないじゃないですか。
いろんな人に入り混じりながら
ラルシペルでちょっと時間を過ごしただけなのに、
なぜかそう思いつつ帰ってきました。







【お知らせ】
いらないものを使えるものにする、
フランス人の発想が大好きです。
彼らのアイデアを集めた
インテリアの本2冊、
手にとっていただけますと嬉しいです。

 

アマゾンからのお取り寄せは、こちらから
* DIYでつくるパリのインテリア


楽天からのお取り寄せは、こちらから
    ↓
* DIYでつくるパリのインテリア






Commented by kanafr at 2016-03-31 07:58
わぁ、とっても素敵な活動ですね!
不用品を寄付するとかいうのは以前からありましたが、それも以前は我が家のポストに、そういう用紙が入っていて週1回取りに来てくれていたんです。結構アパートの住民の皆さんの出し方を見ていると、本当にキチンと洗濯やアイロンをかけてすぐにでも切れそうな物ばかりで感心していたんですが、入り口のセキュリティが厳しくなり簡単に入れなくなったので、いつの間にかなくなってしまいました。
あげてもらってくる...っていうのはいいですね。
こういう活動は、ここだけなのかしら?
本なんかもいいですよね。
そして角野さんがサイズさえ合えばっておっしゃったサンダルも、新品じゃありませんか!
何だかこういう活動、ドンドン増えるといいですね。
お嬢様にピッタリの靴、とってもお似合いですよ。
金のベルトは、どなたのかしら?
お洒落が楽しくなりますね。
Commented by keikosuminoleb at 2016-04-01 04:39
> kanafrさん

あげて、もらってくる、
このシステムは今の所ここだけだと思います。

今、私の中で「パリでブーム」と感じているキーワードが「無料」なのです。
18区の区役所が、花の種を無料で配布していて、
住人はそれを撒いて自分のバルコニーを美化し、さらにそのバルコニーを撮影して写真コンテストもあるそうです。
無料で、しかも参加型のイベント、いいですよね!
この夏は18区を歩きながら、窓辺の花を見るのた楽しみです。

そんな「無料」をいっぱい集めて
またブログでお知らせしたいと思っています。
あ! そういえば、物々交換のサイトがあるようですよ!

kanaさんのアパートに取りに来てくれていたというのは、赤十字ですよね?
取りに来てくれると助かりますよね、我が家はもっぱらエマウスなので
一度はレンタカーを借りてまで出しに行きました。



by keikosuminoleb | 2016-03-27 08:22 | パリ 街と人 | Comments(2)