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パリ在住18年ライター&コーディネーター角野恵子目線のパリ情報です。Keiko SUMINO-LEBLANC, journaliste japonaise, FOOD et Life Style.


by keikosuminoleb
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今年4月1日、
パリの老舗パレスホテル
Plaza Athénée プラザ・アテネに、
新パティシエが就任。

2003年クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー
(パティスリー世界大会)の優勝者であり、
2007年にMOF(フランス最優秀職人)の称号を獲得した
アンジェロ・ミュザさんです!

6月、
新パティシエのお披露目会が行われ、
ミュザさんのクリエーションを見せていただきました。

1つ1つのパティスリーはもちろん、
プレゼンがもう、それはそれは素晴らしい!!
さすが、パレスホテル、
さすが、MOFです!!!




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左はアンフィニモン・ヴァニーユ(だったと思う)
真ん中はパリブレスト、
右はピーチのタルト。




右の細長いのが
フィンガー・オ・ショコラ。
プラリネ風味の魅惑的なお味!
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こちらはエキゾチック
(パッションフルーツとマンゴー)
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オレンジのムース。
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チョコレートのボール。
これは食べませんでした・・・後悔。
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右のエクレア、最高でした!
私はグラッサージュのないエクレアは基本NGなのですが、
クリームとホロホロのクランチ(トッピング部分)が
いい感じのテクスチャーのミックス感を醸し出し
なんとも言えない味わいです。
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左のタルトオシトロン、
嫌味な酸味がなかったところがよい。
最近「酸っぱければいい」みたいな
レモンタルトが多かったので
ホッとした次第。
(「この酸っぱさ、絶対何か薬品使っているよ」というような・・・
途中で口も止まりますよね)



バーン! エクレアのヨリ!!
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グラッサージュなしでも
魅了されました!




左のアプリコットのケーキは
「日本のレシピですよ」
と、アンジェロ・ミュザさん。
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アプリコットの下が
ロールケーキになっています。
最近みますねー、パリで日本のロールケーキ。

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甘さ、しっとり感、軽さ、
全てがぴったりのバランス。



この赤いボールも
食べていません!(本当に悔やまれる)
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手前の地味目のケーキは
なんとミルフィーユ!
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フイユテ(パイ生地)で蓋をし、
クリームを閉じ込めた
ミルフィーユ!
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切ってしまうと写真写りがイマイチなので
撮影しませんでしたが、
つまり、輪っかになった部分と蓋部分だけが
フイユテになっていて、
中はたっぷりクリームのみ。
層になっていないのです。
これ、斬新ですよね!



新シェフパティシエの
アンジェロ・ミュザさん!
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「日本が大好きです」
と、ミュザさん。
日本でパティスリー教室や
デモンストレーションを経験したことをあるそう。

日本をよく知っているから
ロールケーキなんですねー。
以前パティスリー・デ・レーヴの
フィリップ・コンティシーニさんに
ロールケーキのレシピを質問したところ
「日本と同じように、米粉を加えています」
とのお返事だったので、
ミュザさんも? と思い訪ねたら、
「小麦粉でだけです」
と。
でもあのしっとりときめ細かな軽い口当たり、
すごかったなー・・・





以下、試食のテーブルです。
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フランスの子供達の定番おやつ
フラン(カスタードの焼き菓子のようなもの)も。
こういう庶民の定番が、
とびきり上品なクリエーションになって
プラザアテネに登場するわけですね。






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他のジャーナリストの皆さんと
ワイワイ意見しつつ。
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「本当に甘さがミニマム」という意見もあれば
「これは甘すぎて私はダメ」という意見もあり
本当に色々だと実感。
その中で、私とぴたり、意見の合う女性がいましたよ。


彼女です!

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雑誌『Fou de Pâtisserie』(フ・ド・パティスリー)と
Fou de Cuisine 』(フ・ド・キュイジーヌ)の副編集長、
クレール・ピシューさん!

フ・ド・パティスリー!?
つまり、私が会いたいと思っていた
パティスリーのセレクトショップを開いてしまった
あの編集部?!!!
*ショップ『フ・ド・パティスリー』は→こちら!!


私「パティシエとの信頼関係があってこそ
実現できたコンセプトだと思うんです」

クレールさん「まさにその通り。
もしよろしければ、いつでも連絡ちょうだいね。
どんな質問にもお答えします!」


とのこと!
近いうちにお邪魔します〜〜〜!




最後に、
この素晴らしいプレゼンテーブルを
ご堪能ください!!
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真っ白いテーブルクロスの反射で
うまく撮影できませんでしたが、
それでも、場のムードは伝わるかと。
これぞ、フランスのラグジュアリーの極み!




アンジェロ・ミュザさんのスイーツは
プラザ・アテネ内の『ギャラリー』(写真のティーサロン)や、
レストラン『ルレ』でサーヴされています。

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回廊(ギャラリー)がティーサロン、なんて
洒落ていますよね。
ここに座ってケーキを注文すると、
伝統的なパティスリーのワゴンがそばに運ばれ、
ワゴンの中を見て、好きなものを注文します。
中庭を眺めつつ・・・






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プラザの大ファンの
芦屋マダムの言葉を思い出します。
「洗練とはこういうことだと思う。
加えるのではなく、省くことでこそ生まれる美しさ」
シンプル、ではなく、洗練。
そうか! と思ったのでした。


そうそう、肝心な
アンジェロ・ミュザさんのクリエーションのまとめを!
これまで長年
プラザ・アテネのスイーツの顔だった
クリストフ・ミシャラクさんと正反対に、
「伝統的な1人分サイズのパティスリー」に戻る
アプローチを取っていました。
ミシャラクさんは、切り分けるパウンドケーキのようなものや、
タルトオシトロンでも長く大きく作り、
切り分ける、というスタイルだったので。
きっと、パティスリーのワゴンに並ぶ様子も
とびきりの美しさだと思います。
想像するだけでも心が躍ります!!!





La Galerie / Plaza Athénée
25 Avenue Montaigne
75008 Paris
tel. 01 53 67 66 00
営業時間 8h00 à 2h00
定休日 なし
*15時〜18時ハープ演奏あり








*****

アンジェロ・ミュザさんの
圧倒的なクリエーション、本当に素晴らしかったです。
同様に、「パティスリーといえば!」のラデュレも
プラザ・アテネからそう遠くないシャンゼリゼ通りにあります。
そのラデュレのダイヤリーの
翻訳を担当させてもらっています。
レシピあり、テーブルセッティングのヒントあり、
各国の名言格言あり。
読んで楽しいダイヤリーですので
ぜひ手にとってご覧くださいませ。




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# by keikosuminoleb | 2016-06-28 05:29 | FOOD | Trackback | Comments(0)